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族・月と太陽の交差点に潜む秘密  作者: ジャポニカダージリン
第1章
14/117

ドトールで

コーヒーを飲みながら犯人の話をする健太郎とセナ

「そうですね〜。やっぱりピッコロさんは頼りになります!普段はクールで無口なんですけど、誰かが困ったときにはさりげないサポートしてくれたりしてそこがかっこいいんですよね」


「へ、へーそうなんだ」


「はい!私があそこで健太郎さんが私を見つけてくれるのをずっと待っていた時も、いつも話を聞いてくれるのはピッコロさんだったのです。他の仲間達がどんどん、ご主人様を見つけてゲームセンターを去っていく中、自分にもいつかあの子達みたいに運命の出会いが訪れるんだって事を信じきれず落ち込んでしまっていた時もピッコロさんの厳しくもーー」


「まてまて、どう思うってのはそういう意味じゃない。何か不思議に思わなかったか、って話だよ」


「不思議ですか?」

キョトンと首を傾げながら聞いてくるセナ。

ほんまにやる気あるんかいなコイツ。

セナは細い顎にしなやかな指を当てて考える仕草をし、


「そうですねー、犯人が実際に彼らを連れ去っていくときに動作が見えないのは不思議だと思いましたね」


「そうだよな、ピッコロさんの話では犯人に仲間はいない、両手はずっとガラスに張り付いててただ見てるだけっとなると何か特殊な方法があるはずなんだけど」


「もしかして超能力とか」


「いや、超能力とか現実にはあり得ない。とも言い切れないんだよな、お前見てると……」


「ちょっと待ってください!私が健太郎さんと話したり動いたりできるのは超能力じゃありません!私達の場合はもともと位相のずれた世界に同一に実在している事象を健太郎さんの潜在的意識は捉えることが出来ているだけで、未知の超自然的能力で現実に働きかけようとする超能力とは根本的に違うんです!」


「そうなの?違いが全然分からん」


「違います!!良いですか?以前にも少しお話しましたが、そもそもこの世界の全てを形作っているのはモナドというーー」

やばい、なんか着火した


「わかったわかった、信じるから、本題の方に入らせてくれ」


「いいえ、その目は本気では信じてないって言ってる目です。この際ちゃんと説明させてもらいますよ」

いかん、セナの快楽うんちくが始まろうとしてる。俺は頭の出来がそんなによろしくないから経済とか量子とかそういう難しい話は全くもって興味が持てない。

そして、そんな聞きたくない話を鼻高々に語られるのは鼻持ちならん。鼻だけにね。

って事で俺は、

「わかった、それは今度落ち着いたときに頼む!!今はそれよりも犯人の犯行の方法のが先決だ!セナは超能力が実際に存在すると思うか?」

と優先事項を無理やりねじ込み話題をそらす。


「えーっと、そうですね〜……実際のところわかりません。だけど私はあってもいいかなと思います。ホウキで空を飛んだり、ネズミに変身したり!夢があるじゃないですか!!」

それは超能力というより魔法に近い気がするけどめんどくさいのでスルー

そっか、超能力、ちょっと信じにくいけどセナの例もあるからな、常識に囚われるのは危険だぞ。

それとあった方がいいなってのは俺も同感だ


「そうだな、犯人はもしかしたら何か特殊な力を使うやつかもしれないな、けどそうなるといよいよ捕まえることは出来ないぞ。日本の法律は超能力を対象にしたものがないから犯罪に当てはめることが出来ないんだ」


「そうなんですか?」


「そっ」


「ならその時は、健太郎さんが力ずくでもベジータさんを取り返してください!」

怖いこと言うなこの子……


「いや、腕ずくになると、今回は大変な時にごめんなさいだ。俺は喧嘩になるとチーバ君より弱い」


「チーバ君って誰ですか?」


「お前、千葉に住みながらチーバ君を知らないとは。いいか、チーバ君ってのは千葉の形をモチーフにした愛くるしくも情熱的な外見が人気を博している千葉の正式なマスコットキャラクターだ。千葉県に住みながらチーバ君を知らないってのはディ◯二ーランドに行きながらミッ○ーマウスを知らないようなもんなんだぞ?」


「かんにんしたいよ」


「どこでそんな言葉覚えてくるんだ?とにかく、覚えておくように。それはそうとさっきも言ったけど俺は腕っ節はからっきしだ。もしそうなった場合はお前を置いてでも逃げるからな?その辺は覚悟しておいてくれ」


「健太郎さんカッコ悪いです〜」


「カッコつけより安全第一だ。これは日本全国全ての現場の掟だ。そして俺は掟を守る」


「健太郎さんがいざって時に頼りにならないことはわかりました。。でしたらどうしましょうか?」


「そうだな、とにかく今度そいつの犯行現場を押さえてみよう。実際に見れば何か対策が立てられるかもしれない。ピッコロさんが言うには平日の15時頃にほぼ毎日現れるらしいから来週行ける時に行ってみよう。なるだけ早く」


「そうですね。そのために用意するものとかありますか?」


「カメラは携帯のがあるから……笛を買おう」


「笛というと……!?もしかして、フエを使って源義経のようにヒラリヒラリーー」


「お前そういうのは知ってんのな?何度も言うがきったはったはなしだ。買うのは体育教師が首からぶら下げてるみたいな笛だ。大切だろ、襲われた時に助けを呼ぶのに?」


「ですよねー」

俺の話で気が抜けてハァッとため息をつきながら机に突っ伏すセナであった。

こらこら、周りの人に見られるだろうが……




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