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族・月と太陽の交差点に潜む秘密  作者: ジャポニカダージリン
第2章
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「なあセナ?」


俺は海浜幕張駅へ向かう道すがら、ぼーっと右手に流れる浜田川のボラの大群を眺めているセナに話しかける。


「なんすかー?」


けだるそうに答えるセナ。最近こいつ返事に気品を欠いてきたな、そう思う俺だが人の態度にあれこれ言えるほど優れた人間でもないので、そこはぐっと堪え、話を続けるよう試みる。


「あー、その、なんだ、ボラ、すごいな...」


違う、ホントはそんなこと話したいわけじゃないんだが、セナがあまりに気だるそうな雰囲気だしてくるからつい当たり障りのない話をしてしまった...........

と、とりあえずだ、とりあえず空気ずくりから始めなければ..


「はぁ、なんなんですか?相手は私なんだからはっきり言ってくださいよ....」


ため息をつきながらそう答えるセナ......

ほう、助かるぜ、どうやら俺のセンシティブな心を読んで俺に話を合わせてくれるみたいだ、どうやらこいつも長い付き合いでやっと俺との接し方がわかってきたみたいだな。

感心感心、ならお構いなしに話をさせてもらおう。


「その、リカちゃんのことなんだけどさ....」


「あ、健太郎さん、あのでかい魚なんですか!?」


「ん?あぁ、あれはエイだな」


突然セナが大群のボラを押しやりながら川の中央をゆうゆうと泳ぐエイに興味を示したので俺は教えてやる。

セナーは、「へぇ、エイって言うんだ~」と関心しているようだが、いや待てよ、セナはこないだ俺のスマホのyoutubeアプリでエイの動画見てたような気がするぞ。

忘れてるのか??


「おいセナ、お前このあいだ,,,,」


「あ、健太郎さん、今日ってどこにいくんですか!?」


「ん?ああ、まだ決めてないけど。とりあえず駅に向かっているだけだな」


「え、じゃあ今から決めましょうよ!健太郎さんどこか行きたいところありますか?」


そうセナに言われ、俺は戸惑う。

なんだろう、セナに限らずこれまでうすうす思っていたことなんだが、女って俺の話最後まで聞こうとしないところあるよな、、、しかもそれ以上つっこんでくるなって感じの圧力みたいなのも感じるし。

おかしいよな、人の話最後まで聞くのってコミュニケーションの基礎なのに、話上手のはずの女がそれをまもれてないなんて...

しかしそんなことを悠長に考えて返事しなければセナがキレだすので、


「そうだな、イオンでも行くか!!あそこでなにか買い物しようぜ!」


俺はちらと目の端にみえた海浜幕張にそびえるイオンモール幕張新都心を提案する。

あそこに行けばなんかあるだろ。

そんな適当な感じで答えたわけだが、


「やったー!!いきましょうイオン!そうですね、イオン行きましょう!」


っとセナは乗り気まんまんの御様子。

ほ、どうやら正解だったみたいだ。

なので俺達はちばぎん幕張ビル前のセンターストリートを右に折れ、千葉県最大の規模を誇るイオンへと向かった。

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