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弱<強。


ゆうき「あまり、ワイン飲みすぎるなよ。」

私「何それ!!私、ゆうきほど飲めません(笑)」


私「じゃ、もう行くね。」

ゆ「うん、また明日。」














それが最後だった。


お姉さんからもらった

それを知らせる電話は、

あまりにも淡白で

そして

あまりにも冷静に受け止める自分をつくった。

















「ねえ 私は君に何かを

残してあげる事ができたかな


ねえ このまま時が過ぎたら

私には何が残るんだろう

それでもまだ奇跡を願い

続ける心?それともただの

傷跡かな?」


浜崎あゆみ













ふと耳にした

この歌が、

タイミング良く流れてきて、


うまい具合に

今の心境とあっている。




彼と再会して

そんなに月日は経っていないのに。


私と

再会したその日から今日まで、

彼にとって少しでも

楽しかったって

思ってくれたならそれで十分。




言い残したことがひとつだけあった。
















「私も好き。」










結局、

二股は終わったけど。

こうして。












お姉さんに

「あの時私に電話をくれてどうもありがとうございました。

実は、別れてから、5年間、たびたび彼のことを思い出しては、

くよくよしていたんです。

連絡とれず、もやもやしてました。

ずーっと。

でも、そのもやもやも晴れました。」


















まったく、

これも自己中な

意見になちゃったけど。



そして淡々なる日々が続いた。


何事においても打たれ強い私のくせに。

電車の中で

視界がきゅうに狭くなって

知らない間に

涙が出てしまう。





ゆうきのことでうじうじしても仕方ない。

ゆうきはもういないのだから伝えようもない。


それを理解するまで意外と時を要した。


頭ではわかっているのに。


人は苦悩に遭遇した分

成長できるきっかけをつかむ。


そしてそれを乗り越えた分

成長できる。


思い出が助けてくれる。







テディベアも

そう

言い聞かす。



そして

言い聞かして

10分後。
























ピンポーン。





















こんな時間に宅急便?



…ダーリン

ダーリン「こんばんわ。」








「誰かいる?」




あ、テディベアもいるけど。




「じゃあ、おじゃましてもいい?」





あのー

もう靴脱いでるけど。





「みさこから最近れんらく来ないから、気になってて。

ほかに男できたかと思ってた。」






ごめんね。






あってるんだか

あってないんだか。







彼には詳しく大学のときの知り合いが調子が悪くて、入院しててお見舞いに行っていることは言っておいてあった。






伝えていなかったけど、

その人が亡くなったんだ。






とにかくそれが元気がない理由だと伝える。

ものすごくそれが辛くて大変だと、みさこは言う。











「教えてくれてありがとう。

みさこは俺がいるから大丈夫。」







そう言われて、

初めて

ダーリンの前で涙を流したみさこでした。














は!








わたくしとしたことが!


涙なんて!!









かなり弱っているよね。

もっと強くならなきゃ。


弱<強。


理想はこれです。

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