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デブは彼女に恋をした

作者: 光輝くニワトリ

僕はデブだ。それは自他共に認める。

そんな僕が最近恋をした。彼女は美しい、抜群のプロポーションで優しく微笑み、もう何度も告白されている。最も全て断っているみたいだが…


僕も彼女に告白をしたい。でもそれは出来ない。何故なら僕はデブだからだ。ならばどうすればいいか?痩せるしかない。


まず僕は走り込みをした。100メートル走った所で息が切れ、動けなくなってしまった。

このままでは一向に痩せられない。


体力はおいおい伸ばしていくとして脂肪を燃焼してくれる器具を買った。電動で脂肪を震わせ、脂肪を落とすのだ。


ブルブルブルブル


うわ、自分で見ても気持ち悪い。


僕はより一層痩せる決意を固めた。


次に僕はトレーニングジムへと向かった。もちろん走ってだ。


「ここへは痩せにきたのかい?」


受付のマッスルなナイスガイが聞いてくる。

もちろん痩せるつもりだ。


トレーニングジムには様々な器具があった。それらを片っ端から使っていく。


その日は筋肉痛で動けなかった。


次の日も日曜なので学校が休みだ。昨日と同じように走り込み、脂肪を燃焼させる。

この日も筋肉痛になった。





1ヶ月が経った。僕はもう大分痩せている。元は80キロあった体重も今では67まで減った。

だがまだ僕は告白しない。気づいたのだ、痩せたとは言ってもそれは普通の人と変わらないのでは?と。


だから僕は更にトレーニングを続ける。

目指せ、シックスパック。





最近ようやく腹筋が割れてきた。だがまだまだだ、ちょっと筋肉質の体になっただけだ。

僕は痛い出費だったものの、ロデオマシーンを買った。

最初の法はロクに座れず転げ回った。


彼女に振り向いて貰う為にはこのくらい少しも躊躇らう必要がなかった。







更に1ヶ月が経った。

既に僕の腹筋はシックスパックとなっている。だがまだ足りない、まだ胸筋が美しくない。


僕は胸筋も鍛える為、一週間に一回行っていたトレーニングジムに2日に一回のペースで行くようになった。これも全て胸筋も鍛える為だ。








二週間が経った。

もはや僕はムキムキのマッスルボディ、ここまでくればきっと彼女に振り向いてもらえる!

それに最近出来た男友達もお前なら行けると応援してくれている。

筋肉の次に仲のいい友達だ。


僕は自信を持った。そして彼女を呼び出す。

この日のために自分を追い込み、このマッスルボディを手に入れた。そして遂に彼女に想いを伝える日が来たのだ。


「お手紙、ありがとうございます。」


あぁ、やはり彼女は美しい。この笑顔を見て、僕は彼女に恋をした。

ここまでに変われる程に貴女が好きになった。

僕は意を決して彼女に想いを伝える。


「突然呼び出してすいません!一つ、貴女に伝えたいことがあります!僕は、貴女のことがーー」

「ごめんなさい。」





「………え?」

「告白なら、ごめんなさい。私、ぽっちゃりな方の方が好みです。ですからマッチョな貴方はあまり、好みじゃないのです。」


彼女はそう言って立ち去った。

ここに至って始めて気づく、僕は彼女の事を何も知ろうとはしていなかった。ただ自分で彼女はマッスルな方が良いと、そう決めつけてしまった。


あぁ、なんて僕は愚かなんだ…


3日後、彼女はぽっちゃりな男子と付き合いだした。









あれから僕にも彼女が出来た。この筋肉に惚れたそうだ。


僕はあれからもトレーニングジムに通っている。必死に自分を追い込み、そして戒めるのだ。


男、恋をするならば、まず女の好みを知れ。










デブは彼女に恋をした 終

こういうものはあまり得意じゃないですが、思いついたので書いて見ました。

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