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生贄の村  作者: 春竜
2/2

不吉な始まり

今俺はどこにいるんだ?

どうやらトンネルの中に居るようで、水滴の滴る音が響いていた。

 俺は確か引越しの片付けが終わって…そうか夢の中か。

 このトンネルは奥に続いて居るようで、暗闇が続いている。

 辺りを見回すと、文字が書いてあった。

 "蠱毒をしろ。その虫を祀れば毒が作れる。奴らを倒せるのはその毒だけだ。虫ならその辺に湧いている。やり方は"

 そこで息絶えたのか、文字はこれ以上は無かった。蠱毒とは何のことだろう?

 ケータイで調べようとしたが、Wi-Fiは届いていない。

 このリアル過ぎる夢に少し恐怖を覚えた。

 そうすると後ろから…

 「イツキクンニ、アエルノ、タノシミニシテルンダヨ。」

 そして俺の視界は真っ赤に染まった。

 

 俺は目が覚めた。相当魘されていた様で汗がびっしょりだった。

 しかしあの夢は不思議な夢だった。蠱毒…これを調べてから約束の場所へ行こうかな。

 "蠱毒とは動物を使った呪術の一種である。代表的な物は虫(ムカデ、カエル、ゲジ、ヘビなど)を一つの箱の中へ入れて互いに共食いさせて、最後の一匹を神霊として祀る。その毒を摂取して人に害を与えたり、福を得たりできる。人がこの毒に当たると、症状は様々だが『一定期間の内に死ぬ』"

 とても不吉なものだった。

 そんなものをやって何になる。そう考えたが今は待ち合わせ場所に行かなければ。

 そうして俺は準備を始めた。待ち合わせ場所は、山岳村の近くのバス停へ止まるバスがある所だ。

 ここからは数メートルしか離れていないので、遅刻することはない。

 こうして準備を終えた俺は急いでバス停まで移動した。

 バス停まで行くと既に志葉と和也が居た。

 「よぉ一輝!」

 元気な声で挨拶してきたのが和也だ。彼はスポーツ少年でクラスのムードメーカーみたいな存在だった。

 「はぁー心配だな。」

 ため息をついているのが志葉だ。彼はよく考えて動く人で、普段こういう非科学的な物は嫌いだが特別についてきてくれるとの事。

 「俺さぁー山岳村のこと調べたんだぜ。」

 そういうと、レポート用紙みたいなものを取り出して、

 「山岳村は昔コトリバコという物があったみたいなんだ。それに生贄として人を渡さないと不幸になると考えられていて、生贄を与えてたらしいよ。」

 「そのコトリバコとはいったい?」

志葉が聞いた。志葉は普段こういう話に興味を持たないが、今から行くとこの話は聞くようだ。

 「それが俺もさっぱり。」

と和也らしい答えが帰ってきた。

 「蠱毒みたいな物なのかな…」

 俺がそう呟くと二人ともが反応して、

 「それは何?」

と聞いてきた。

 まぁ予想はしていたけど…

 「え?なになに何の話?」

と舞と湊美がバス停に到着した。

 「それがさぁ…」

 話始めるとバスが到着した。

 「そんじゃ続きは中でしようぜ。」

 「うん!」

 そうして僕達は山岳村へと向かっていったのだ…

今回も読んでいただきありがとうございます。

さてさて今回は、知ってる人は知っている都市伝説ネタを持ってきました。サイコホラーにするので平和の内から少しづつ…っとね。

それでは次回にまたお会いしましょう。

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