麻婆豆腐は飲み物ではないが、食べ過ぎたら太る
5年くらい前に書いたものなので、現時点で存在する商品かどうかは不明です。
丸美屋とクックドゥーはあると思うけど、トップバリューはどうだろう?
私は独身だが、自宅で食べるものは自分で作ろうと心掛けており、どれだけ疲れていたってコンビニ弁当だけはやめようとスーパーに立ち寄って食材を物色している。
しかし、連日の超勤の疲れによって心が折れそうになり、半額引きの弁当に手を伸ばしたくなる衝動に駆られる。ただでさえ増加傾向の体重をこれ以上増やすわけにはいかないので、なんとか思い止まり、弁当コーナーを後にするのであった。
自宅に戻って十五分以内にチューハイを片手に食事にありつきたいという願望があるため、作る料理も限られてくる。
とりあえず、自分で作った感があれば満足できることから、時間に余裕のない時は半インスタントの料理をチョイスすることにしている。
そこで、最近どっぷりと嵌っているのが、麻婆豆腐だ。
ビールやチューハイの味をさらに美味しくするためには料理の味が重要なポイントになってくるのだが、味が濃くてパンチのあるものが自分の中でベストなのだ。
麻婆豆腐はそのどちらも兼ね備えているバランスのとれた料理と言っても過言ではない。
七月の始め頃から週に3回は麻婆豆腐。
だからといって、毎日同じものを食べているわけではなく、麻婆豆腐の素を変え、食材を変え、いつでも新鮮な感覚で食事ができるように工夫している。
今回は、麻婆豆腐の素について、感想を述べたい。
まずは丸美屋の麻婆豆腐の素。甘辛、中辛、辛口があるが、辛口を選んでもそう辛くはないファミリー向けの商品である。実勢価格で180円程度。
3人前が2回分セットされているところがリーズナブルである。
作り方も簡単で、少量の水を煮立たせ、挽肉を入れ、麻婆豆腐の素を加えて、豆腐を入れたらできあがりだ。ご飯に合うおかず系の味。
次にトップバリューの麻婆豆腐の素。丸美屋の商品と似ているが、若干とろみが足りない。実勢価格は、160円。
これも2回分セットされているところから、財布に優しい価格帯となっている。
後は、クックドゥーの麻婆豆腐の素だ。
広東風と四川風がある。
実際に、広東風がどんなであるかは知らないが、食してみると大きく違いがあった。
広東風ははコクがあり、四川風はキレがある。
オイスターソースがほどよく効いた広東風は、ビールに驚くほど相性がよい。
四川風の素も美味しいが広東風と比べるとパンチがない。
私が求めているのは、麻婆豆腐を飲み込んだ後に舌を洗い流すビールの爽快感だ。
四川風はどちらかといえば、ご飯と一緒に食べたくなる爽やかな辛さが光る。
したがって、一番のお気に入りは、クックドゥーの広東風麻婆豆腐だ。
超勤終わりの八時過ぎにスーパーへ立ち寄ると、挽肉などの食材が割り引かれていることがほとんどだ。半額シールの貼られた豚挽肉とセロリをカゴに入れる。
あとは気分でニラやチンゲンサイ、小松菜などを具材として買い込み、麻婆味に染め上げるのである。
本来は、レシピでは挽肉を炒めて作るらしいが、一分でも早く食べたいので、少量の水とセロリのみじん切りで煮た挽肉の灰汁を取り、麻婆豆腐の素を入れた後に豆腐を入れてとろみをつけたらできあがりという作り方をしている。
これなら十分で完成するので、疲れていても無理なく調理をすることができる。
麻婆豆腐にセロリはいかがなものかと眉をひそめる方もいるかも知れないが、肉の臭みはとれるし、何より食感が良い。
セロリの独特な香りは麻婆の風味で緩和されるので、軽く苦手程度なら無理なく食べることができるはずだ。
食欲がなく夏バテを感じられる方はぜひ麻婆豆腐をオススメする。とある芸能人が「麻婆豆腐は飲み物です」というブログを載せていたが、カレーと同じで食欲をかき立てる香りと辛さは、噛むことを忘れて流し込んでしまうほどのパワーがある。
ただし、調理したものを一人で食べ続けるのはオススメできない。
ここ一ヶ月で、ベルトを忘れるほどの体躯を手に入れた私が言うのだから。