夜空に星が浮かぶ中、俺は何を想うのか?
夢か現か幻か―――
私はここで約一年ほど生きてきた。
だが、そこには何の意味があったのだろうか?
書いても、ほとんど誰も読んでいない。
別に多くの人に読んでもらおうとも、少数の人に真剣に読んでもらおうとも、何とも思ってもいなかった。
ただ、想っていたのは「誰かに何かを伝えたい」・・・
ただそれだけだった。 それだけだったはずだ。
だけど、それも何の意味があったのだろうか?
私は他人に何かを伝えられるほどの人間なのだろうか?
――決してそんなことはありやしない。
私は存在のしない人間。
個人でも、団体でもなく、無である存在。
これは、もともと、暇つぶしで始めたことなんだから。
だから、やめたって何の悔いもないはずだ。
私は私であり、他の誰でもない存在。
だから、私は私であり続けなければいけない。
私は影。 心はいつも無なのである。
例え、誰かと交わっていたとしても、交わり続けるとこはない。
無駄に会話をして、無駄に笑って、無駄に悲しんで、無駄に生きる。
さて、人間はなんで生まれたのかな?
――生まれた意味を探すため?
――そんなのは違うさ。
生まれていないなら、生まれる意味ももクソもないんだからね。
人が生まれた理由。。。
それは、不公平さを思い知るため・・・。
私はそう思うよ。
努力は報われない。
当り前さ。
そんなことが全て報われれば、誰だって努力するさ。
努力が足りない?
それを、全ての人間に言ってみろよ。
生まれた時から不自由だった人に言ってみろよ。
生活も、身体も、心も、 全てが満たされたとき、人は報われるのか?
違うだろう?
私は私である。 あなたはあなたである。
人は別々の存在。 個々で交わり続けることはありはしない。
夢は別々に描くもの。 互いに共感なんてことはありはしない。
リアルでは、会話をしていれば話は進むかもしれない。
だけど、その中身の言葉には、一字一句意味が込められているわけではない。
無駄に話して、無駄に“友達”という概念に浸って、無駄に喜怒哀楽を語る。
さて、人はなぜ笑うのだろうね?
――感情なんていらない。
――悲しみたくはない。 笑いたい。
――ずっと、ずっと笑顔でいたい。
気持ちが悪いね。
私は、笑うぐらいならこの世から消えてしまいたい。
全てが憎い。
自分も他人も、絆も心も、夢も現も。。。
だが、ここでは、全ての人が自由だ。
人の話に入りたいときはコメントを書き、入りたくない時は無視をする。
コメントは、誰が読んでいて読んでいないのかもわからない。
だから、メッセージを伝えたい人が読んだのかどうかもわからない。
私は私、他人は他人。
そんなことは昔から知っていた。
結局は、どこにも自由なんてものはありはしない。
――本当の自由は思い通りに全てが進むこと?
――誰にも縛られない生活をすること?
――夢が叶って、好きなことができたとき?
いいや、違う。
自由は、人が何も考えられなくなったとき。
考えなければ、何も想わない。
人はそこで、全てが無になれるのだ。
そう、気づいたのだ。
俺は結局、無の一歩手前の存在なんだ。
――何もない空には、何もない。
――空気があっても、掴めない。
――感情があっても、意味がない。
それはまるで、人が見る夢のよう。
心は泡沫、 記憶はガラス。 夢は塵で、人は無意味。
今まで本当にありがとう。
他人が他人であるように、私も私であるために。