小人さん③
あたたかいお風呂をもらって、体もぽかぽか。
「あー暖かかった」
「そんなによかったか?」
「もちろん お風呂はある意味活力だからね」
「俺の上司と似たようなこといってるな」
「そう?」
「ああ こちらの方が見ていて可愛らしいが」
またかい
「俺 男の子だからね」
「ああ でも小人だから可愛く見えてしまうものなんだ」
「・・・・こびとね ハハハ」
小人じゃないもん
ああでも、この世界の人たちからみたら俺正真正銘小人なんだよな・・・
やめよう 考えるとかなしくなる
「じゃあ そろそろおいとましましょうかな?」
「!」
俺の言葉にエミリオは目をまるくした
「俺みたいなのいたところで迷惑でしょ」
「君は異世界からきたんだろう?帰れるのか」
「いや 無理。」
俺はきっぱり返答した。
「じゃあどこ行くんだ」
「とりあえず 野宿かな」
確実に一人身の男性にお世話になってしまえばエミリオの邪魔になるだろう。だったら、邪魔にならないよう今のうちに退散したほうがいいに決まってる。
そう思って腰をあげたら、そのまま指でつまみあげられた。
空中に浮いてるせいで結構こわい。
「えっと なに?」
「急がなくても いいじゃないか。すくなくとも今晩ぐらいとまっていけ」
「いいの?」
「もちろん」
エミリオを笑ってそう言った。
まあ 結構可愛い照れ笑い。
俺より年齢は年上ぽっいけど。
「じゃあ 今晩は寝かせもらいます」
「どうぞ」
顔を見合わせて エミリオとあはははと笑いあった。
異世界探索&研究は明日からだ。
帰れる目途もついてないし、なにもかも大きいという点ではなんだか希望があるようでないけど。
元気をだしていこう。
「これでいいか?」
そう言って差し出されたのは小さなタオルがたくさん入った「ざる」だった。
ベットの上にある棚に置かれたざるをみて俺を首をかしげた
「これ?」
「あいにく 小人用のベットとかないからざるをベットに見立ててみたんだが寝れるか?」
「どれどれ」
なるほどね ペットみたいだが体が小さいのだからこうなるのはしかたない。せっかく作ってくれたのだから横になってみよう。
俺はぽっふりとざるの中に入った。
こっこれは!
「超 きもちいい!」
「眠れそうか?」
「いい夢みれそう」
「ならよかった」
「ありがとう エミリオ」
「気にするな 手間はかかっていない」
いやいや けっこう手触りのいい布団なタオルがぎっしり入っていて贅沢な
ベットになってますよ!
「このまま眠るね」
「わかった 俺も寝るからいい夢みるんだぞ」
「わかった お休み」
そう挨拶しながら、俺達は眠りについた。




