小人さん②
この世界の名前はノーク この国はハイライト国
おれが異世界から来た事とは割りとすんなり受け入れてもらえた。信じてもらえたかはわからないけど
このエミリオという人物は悪い人じゃなさそうだ。
ただし、部屋をみるかぎり かなりズボラな性格らしい。
もったいない とんだ残念さんだ
「なんだ そんなことか」
とエミリオが笑った。
おれは雑巾とモップの場所を聞くとエミリオの部屋の掃除を始めた。
しかし、ここで誤算が
モップはもてなかった。
本来ならモップで死ぬほどゴシゴシしたかったがしょうがない。
大は小をかねるというし雑巾だけでもやってやるよ
なんとかなるだろう。いや するのだ。俺がこの部屋を綺麗にしてみせる。
みんなオラに力をわけてくれ!
あっなんかわいてくる気がする ムクムクと力が沸いてくる気する!
気がする!
俺がそう思うと雑巾が大量に群れをなして俺の周りに集まった。
まるで小動物のようなその動きに俺は目を丸くして驚いたが、それよりもこれで部屋を掃除できるという喜びの方が数倍強かった。
「お前はあっちで おまえはこっちだ」
雑巾たちは、俺の指示で床や机ごしごしこすりだす。
そのうち大きなモップや水を張った桶までやってきて、俺の指示に従って部屋のお掃除が行われた。俺は超能力者になったというのか!でもそれでこの部屋奇麗にできるというなら俺はそれで構わない。
「ほうら こんなにキレイになりました っと」
キラキラと部屋が輝く擬音が聞こえた。
「小人や妖精が綺麗好きというのは本当だったのか」
小人じゃないから
あっでも巨人からすれば小人かも
でも、そんなに小さく・・・小さいよね うん
哀しくなってきたわ でも今は猛烈にエミリオに要求したいものがある。
「あのう」
「んっ?なんだ?」
「風呂に入りたいんだけど」
「風呂?」
「あっもしかして 風呂じゃな通じない?風呂っていうのは」
おれが説明しようとするとエミリオがあわててさえぎった。
「平気だ 通じる」
「ああ 良かった。もう汗だくで風呂に入りたい」
「だが 大きく過ぎるだろ」
ガッでム!
「なんか器でもかまわないから頼みます!」
そう頼み込むと エミリオはキッチン (なのか?)ヤカンのようなものに水をそそぐと火にかけた。
あの火をつけるのってもしかして 魔法じゃねえ?
下 カマドっぽくないもん 丸い円みたいなのとかないし
「熱湯じゃないだろうな?」
「安心しろぬるま湯だ」
一応温度を確認する。
うんちょうど いい感じ。適温
おれは服を脱ぐとコップの中に飛びこんだ
「いいお湯だ」
マジで気持ちいいわこれ
普通の風呂よりもいいでねえ?
「和むな」
何に?




