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一人と独りの静電気 改訂版  作者: 枕元


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 どうして。そんな疑問が頭の中を埋め尽くす。


 目の前の男が何かをわめき散らかしているが、その内容が全く頭に入ってこない。


 どうして、今さら?


 あの日のことは、もう終わったことじゃないか。私も彼も、二人して被害者。それでいいじゃないか。


 大丈夫だ、まだ間に合う。まだ何とかなるはず。


 いや、ちがう。



 ()()()()()()()()




 ーーだってなんにもしていない。




 目の前の男、篠原のしたことだって、私は何にも指示していない。ただ、彼が勝手にやったことだ。

 

 白河がやったことだって、瑞樹が勝手に暴走した結果じゃないか。私がそうしろとは、一度も言っていない。



 周りが勝手にしたことだ。その中心に私はいない。



 「なんでそんな大事なこと、今まで言わなかったんだよ!!」


 篠原がそんなことを大声で言っている。冷静になれたおかげか、やっと彼の言葉が頭に入ってきた。


 

 「ーーーー勝手なこと言わないで!!」

 

 そうだ、彼は勝手だ。私を彼女にする代わり、喜多見君から守ってくれるって、勝手にそう言ったんだ。


 私は助けを求めていないというのに、勝手にそう提案してきたんじゃない!!


 簡単な話だ。私は篠原がもともと好きで、その提案は渡りに船だった。


 だって私は、否定も肯定もしていない。


 それはなんにもおかしくない、ありふれたストーリー。


 そして被害者は、私だ。


 どうして私を責めるのだ。私が自分から何かをしたことがあったか?


 ない。あるわけがない。だから問題ない。



 悪いのは私以外で、私は何にも関係がないのだから。

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