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01 衰亡の大陸

 潮の香りは鼻腔をくすぐり、波風の音が耳を癒す小さな漁村。

 今日も潮の香りが辺りに漂うが、ともに聞こえる波風は存在を主張しない。代わりに聞こえる音は人の声、それも陽気で賑やかで暖かい声。

 人々が祭りの熱気に酔いしれて生まれる心地のいい声だ。


 少年ラルフはとある漁村を訪れていた。


「ラルフ! これも食べてみろ!」


 ラルフに気前よく声を掛けるのはこの村の漁師だ。

 少し人の集まりから離れてクールに酒を飲んでいたラルフを無理矢理に輪に入れようとする。

 抵抗することなくラルフは勧められて料理に手を付ける。

 別にクールに拘りがあるわけではなく、気分を高めることに恥じらいがあるわけでもない。


「うっま! 普段から喰わせてよ!」


 ラルフが口に突っ込まれた魚料理は藁焼きでもしたのだろうか。

 焦げ目が綺麗に付いており、そしてなんといっても香りが際立つ。



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