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3,魔の5時間目

まさかの、需要があった事にとても驚いております。

 俺が担当する現代社会は、昼休みが終わってすぐの5時間目にあった。


 教室に入ると、女子の香りがした。


 ・・・うん、変態だな。


「じゃあ、授業を始めるぞ〜。・・・と言いたいが、俺は今まで軍にいた。だから、教え方は下手の部類だ」


 起立礼を終えたあと俺は、自分の名前や前職などを包み隠さずにプレゼン資料に残してそれらを配り自己紹介を始めた。


「あー、それと。 今でも、戦友(とも)から声がかかれば行くぐらいの大切な役職だ。休講の場合は担任伝えで連絡するから」


 追加事項を言うとすぐに「じゃあ、ノートを出して。大丈夫、最初は誰でも分かるように授業していくから」と声をかけて授業を始めた。


 5時間目は眠くなる、人間誰でもそうだ。


 だから、敢えて寝ている子がいれば無理に起こしたりしない。そのまま授業が終わるまで、夢の中に居させてあげよう。


 チャイムが鳴り、チャイムを目覚まし時計として寝ていた生徒が起き上がりノートを見て青ざめる。だから、寝ていた子に声をかけて「えーと、山村(やまむら)(なだ)。聞いてなかったところは、職員室で教えるから。心配しないで」と言って教室を出た。


 15分休憩の時に職員室にノートを持ってやって来たのはさっき声をかけてあげた2人だ。


「せんせー、その・・・」


「ああ、分かったけれど。このあとは体育だぞ?」


「2分で着替えるから!」

「お願いしましゅ!」


 お願いされたら断れないのが俺だ、仕方なく「途中までだぞ? それと、放課後にまたここにくること。いいか?」と約束してすぐに白紙数枚と3色ペン、プリント類を持って来ると2人は一生懸命に日付けを書き始めた。


「・・・(そこからかよ)」


 そして5分前までに何とか半分まで教えると、「後半は体育の後だ」と言って教室に帰した。

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