27,思い出
シーズン3がカクヨム様でも、始まりました!
朝食を終えた俺は、自室に居た。
鏡台に座ると、目の前の鏡の片隅にセロハンテープで止めた1枚の写真が目に入った。
写真の右下隅には〝ジーク中隊創設初期時〟と赤いマジックで刻印されている。
写真内には俺を中心として、周りには笑顔だらけの11人の美少女や美女、さらには26人の男女混合の整備員達の姿・・・。
「あいつら、元気かな・・・?」
微笑みながら両頬を軽く叩き、「ぅしっ、今日も行きますか!」と自分に喝を入れて非常勤講師だが、しっかりとしたスーツに着替えて、玄関から出ようとしている山村と共に外に出た。
愛車のサイドカーに山村絵美を乗せて、光ヶ丘女子中高大学校の教師専用裏駐車場に停めた。
そのまま、2人で事務室に行き、暫くの郵便物などを俺の住所に変更する為に手続きを済ませてそこで別れた。
職員室に入ると、テレビで山村の家が報道されていた。
テレビを見ていた女性教師達に事情を説明して今、コチラで引き取っていることを伝えると「護先生の家なら、安心ですね!」と言われた。
いや、安心って、どういうことだよ。
それからすぐに職員会議と朝礼が始まりたった5分ほどで終わると、常勤教師らは各教室へと向かって行った。
俺は非常勤講師なので、現代社会と体育があるまでは自由になる。しかしだからと言って、サボって昼寝では無い。
5月に始まる中間テストに向けての問題作りという教師にとって頭を使う作業があるからだ。
1限目終了の鐘の音が鳴り響くと同時に、職員室に現社を聞きに来る女生徒達が群がり始める。
「まぁまぁ、落ち着いて。 俺は1人だけだから、聖徳太子みたいに一気に聞けないって・・・」
それから5分間は、テスト範囲のヒントや金曜日に教えた内容の再説明などを行い2限目前の鐘の音が鳴り響いた。
現社の時間は昼休み後だった。
教室に入ると今日の日直から全員に「起立! 礼!」という号令がかかったので、「その前に、護身術教室に来ている生徒に連絡してもいいかな?」と止めた。
「はい」
「ごめんね。 さてと、あと何日かしたら中間テストがやってくる。それに伴って、護身術教室もテストをしようと思っている。 内容は、放課後に連絡する。以上だ。 じゃあ、号令を続けてくれるかな?」
そして、現社の授業が始まった。




