10,ニイタカヤマノボラズ
再度ヨコハマ!YOKOHAMA!!
行ってみたい!三笠公園に行きたい!!!!!!!!
5分後。
光ヶ丘女子中高大学校に到着した俺は、手袋をしたまま裏口から入り職員室に行くと電話対応中の雲堂先生に声をかけた。
「あ、雲堂先生!」
「はい、はい・・・。 あ、高宮先生!」
「理事長は?」
「その・・・、さっき誘拐犯らしき方から電話があって身代金と一緒に横浜の港に」
・・・テンプレじゃね?
このまま話が進むと、俺も行く流れやん!
まぁ、俺の教え子に手を出したんだ。それ相応の相手をしないと、いけないよな?
「わかりました、一応警察に連絡を入れてください。 あ、それと! 警察には、〈至急、高宮咲耶に言ってくれ〉と言って下さい」
「ま、待って下さい! 誰なんですか、その人は」
「ん? 俺の頼れる義姉ですよ」
他の教師がそのセリフに固まっている時間を利用して、エンジンを温めておいたハーレーに飛び乗り、3回吹かして裏門を出て行った。
残された教師達は、高宮が言った〈俺の頼れる義姉〉という言葉に戸惑っていた。
高宮咲耶は世界中で有名な元CIA所属のトップだ、だが親が再婚したという理由で日本の警視庁に転職し警察のお偉いさんになっているという話題があった。
その義弟が、近くにいるなんてアンビリーバボーな話である。
一方その頃、湾岸高速を高速で走っている途中で家で寛いでいる高宮咲耶に電話をかけていた。
『はいはーい、だーれでーすか〜?』
「護だよ、咲耶義姉」
『あ、マー君だ〜! それで?どうしたの?』
俺たちには緊急を知らせる独自の暗号がある、それは〈ニイタカヤマノボラズ〉だ。意味は、俺の位置を確認して至急来てくれると助かるという意味だ。
「ニイタカヤマ、ノボラズ」
『・・・ッ! 分かったわ、位置をGPSで送れる?』
「もう、発信している。 場所は横浜の港で倉庫かもしれない、相手の人数は不明。だが、その場所に理事長もいるかもしれない、武力判断は任せるが、俺は俺で動く」
即座に判断し位置を確認する為に行動をしているから咲耶義姉の方から着替えの音が聞こえてくる。しかし、俺は構わず今分かっていることだけを教えた。
『了解したわ、すぐに行くね?』
「了解」
電話を切り、湾岸高速を降りると赤レンガ倉庫方面と書かれた看板を案内にしてハーレーを走らせた。




