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おっさんの徒然エッセイ

抜け首について

妖怪話です。

創作の参考になればと書いてみました。



 抜け首と呼ばれる妖怪がいます。

 日本だとろくろ首がこれにあたりますかね。

 中国なら飛頭蛮(ひとうばん)でしょうか。


 ろくろ首の原型とも言われる抜け首は頭が胴体から離れて飛び回る妖怪のことだとされます。

 中国や東南アジア地域にみられる飛頭蛮やその仲間は夜な夜な頭が飛び回るとされてますね。

 抜け首は首に一本、ぐるっと首を一周する線があるそうで、残った胴体側の首を傷付けられると元に戻れなくなるそうですよ。


 ろくろ首は首が胴体から離れませんが、一説には首が伸びているのではなく、魂魄のようなものが飛び出していて、それが首が伸びて見えるとする考えもあるそうですね。


 なんで、ただの人間が幽体離脱しているだけって設定ですね。

 これは有名な所ですと、ジャンプコミックで連載されてアニメ化もした妖怪漫画の中でも採用されていましたね。

 小学校教諭の主人公が担任を受け持つクラスの生徒の一人が幽体離脱体質でろくろ首になってしまうという話がありました。



 頭というのは「あ・たま」古くは「み・たま」つまりは「御霊」から来ているという説があるそうで、枕が「魂蔵(たまくら)」、寝ているときに魂をしまう蔵だという考えから来ているという説もあるそうです。


 枕返しという妖怪が怖いのは、そんな魂を仕舞った大切な具物を弄られる恐怖なんですかね。


 首=魂なので、魂魄が伸びてあちこち飛び回るとろくろ首になってしまうという訳です。


 妖怪というのも、大概面白いですよね。

 魑魅魍魎は山河石木の怪、八百万の様々なものの精なんですが、これは日本的には神様も同じ、器物百年を経ると付喪神(つくもかみ)になるとされますが、これは妖怪のことですね。

 付喪神は九十九神とも書きます。百年で妖怪になるからなんですが、白髪のお婆さんの髪型を九十九神(九十九髪)とも言いますね。

 漢字の百から一画とると白になるので、百から一つとって九十九、九十九髪(白髪)ということのようです。あとはあと一つ足すと付喪神という意味あいもありますね。

 付喪神というと瀬戸物の妖怪、瀬戸大将なんかがそうでしょうか。

 神とは「超常の存在」であり「何か凄い力を持ったもの」なんですよね。

 だから、妖怪も神様みたいなもんなんですよね。


 ゲルマン民族から始まる北欧神話においてはエルフ(アールヴ)は半神の種族で、妖精と呼ばれる存在でしたが、日本における妖怪のような、とにかく超常のなんか凄い存在の総称だったりしますね。


 イングランドなどのフェアリーも、羽のある小人のような姿ですが、本来は「魔法にかけられた者」を指すそうで、転じて「魔法を使う不思議な存在」になりました。

 エルフもフェアリーも広義では「不思議存在の総称」なので、じつはオークもゴブリンもピクシーもトロールもみんな「エルフ」や「フェアリー」と言うことが出来るんです。

 面白いですよね。


 なんだか良くわからない事をつらつらと書きましたが、ホラーの季節、創作の役に立てば幸いです。




 

 

妖怪や妖精について詳しい方、面白い話を是非教えてくださいm(_ _)m


感想などお待ちしていますm(_ _)m

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― 新着の感想 ―
[一言] 海坊主やクラーケンなんかは蜃気楼が元ネタって言われてますよね。 出現したあと大嵐になって船が沈むっていうのも、気象現象に一致してるみたいですし。 案外、妖怪とかって現実的な存在なのかもしれ…
[良い点]  抜け首ッ!  小説では小泉八雲御大の作品がありますが、映像化作品だと大映の「妖怪百物語」とか、飛頭蛮ではなく轆轤首になっちゃいますよね。(たぶんトラディショナルな見世物小屋のせい) …
[良い点] ペルーのウミタやチリのチョンチョンなど、ろくろ首や飛頭蛮のように空飛ぶ首の妖怪は世界各地にいるみたいですね。 また、同じ首だけの妖怪でも国ごとに特色があるのが面白いです。 特にマレー半島の…
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