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異世界無限空想生活?  作者: 桜華
16/50

16:とりあえず調査?

 それでその様なやり取りをしていて結局は、俺の右手に持っていたアプルは全部アクアに食べられてしまい。アクアにやる筈だった。アプルを俺が食べる事になっていたのであった。

 それでとりあえずお腹も満たした事なので、日も真上にあるので、まだ時間的に余裕があると思い、元々調査しようとしていた対岸の森に行く事をアリアとシーちゃんに相談する事にした。

「なあ、アクア。朝から大変だったけど、まだ、お昼ぐらいだろう。だから、朝言っていたところに行きたいんだけど・・・どうかな?」

「うーーん、ヒビキ大丈夫なの?さっき倒れたの」

 うへ?確かにさっきは、凄く眠くなって立っていられなかったけど・・・寝たらすこぶる調子が良くなったもんな。どちらかと言うと、朝より調子が良いような感じがするんだけど?


「ああ、すこぶる調子がいいぞ!今なら泳いで向こうまで行けそうな気がする。まあそれは冗談だけどな」

 (ヒビキ)的にはそう思ったのだが、実際に泳いで渡りきるだけの体力どころか、この森の端から端まで、全力疾走で走り廻れるだけの体力が、いつの間にか手に入れていたのである。ただ、その事に気付くのは、まだ先の話である。


「そうなの?なら、向こう岸、母様に頼まれてたところに連れて行くの。シーちゃんお願いなの」

『くうぅぅっ』

 アクアがシーちゃんに頼むと、シーちゃんがアクアを猫の子を運ぶように首根っこ付近を銜え自分の背中へと乗せた。

 その後俺にも同じ事をしようとして来たので、それは丁重にお断りした。すると凄く残念な表情を器用にもして、背中に乗るように誘導してくれた。

「ヒビキ、なんでシーちゃんに銜えて運んで貰わないの?とっても気持ちいのに、なんでなの?」

 いや、流石にあの体勢は恥ずかしいというか、なんというか、それに俺はアクアより大きいからシーちゃんが大変だろう。

 そう思っていたが、言葉に出さず違う事を、アクアに尋ねたのである。


「アクア、今から向かう対岸は、どう言うとこなんだ?解る程度でいいから教えてくれるかい」

「うんなの。えっとね、そこには祠があるの。ただ、そこにはもう誰もいないの。前はフーちゃんがいたの、風の精のフーちゃんなの。でも、どこか行っちゃったけど、母様の話じゃどこかにいるって、昨日言ってたのだからヒビキと行くように言われてたの」

 なるほどね。それで今迄アクアを向こう岸に渡る事を止めていた世界樹(ユグドラシル)の精であるマナが、俺と共にそこに行くように進めたのか、もしかしたらその風の精であるフーちゃんだったっけ、その子の行方を捜し、その祠もついでに確認させる為に・・・。


「あれ?でも、何でアクアは、そのフーちゃんか、その子が祠にいないって知ってるんだ?」

「ん?うっとね。それはシーちゃんに聞いたの。アクアはそこに行っちゃいけないって言われてたの。でも、シーちゃんは基本、水の中にいるからそこを見て貰ってたの。でも、この頃フーちゃん居ないってたの」

 あれ、でもおかしく無いか、マナの話しでは森の方は、瘴気に侵されているって言ってたから、そのフーちゃんもそこにいたら危ない事が、解ってた筈なのに何でだ?


 そんな事を考えている間に、目的地である祠が見える付近まで来たが、どうも様子がおかしい。

 それは祠自身は、問題ないのだがその周りが禍々しい黒い霧、そう今朝方シーちゃんの背中の痣から出ていたのと、同じ物が漂っていたのである。

「シーちゃん、止まってくれ!」

 思わず大声で、その場所へ近付こうとしたシーちゃんを止めた。


「ん、ヒビキどうしたの?まだ、祠の場所に着いてないの」

 えっ、アクアとシーちゃんはあの靄が見えてないのか?でも、あれは良くないモノだ。恐らくシーちゃんを苦しめていたのはあれなんじゃないかな?


 このとき(ヒビキ)に見えていたモノは、間違いなく瘴気であり、実を言うと(ヒビキ)以外は見えていなかったのである。

 それに(ヒビキ)予想通り、この瘴気の存在に知らずにシーちゃんは水辺である祠の見える近くで、長時間数回に渡りアクアに頼まれていた、風の精であるフーちゃんの存在を確認をしていた。

 それで瘴気に犯され、今朝方ついに限界を迎えていたのである。しかし、それも運よく(ヒビキ)より治療されたのであった。

 もし、あのままであったら間違いなく、その瘴気により世界樹(ユグドラシル)であるマナは愚か、水の精であるアクアも瘴気に侵されこの世からいなくなったいたのであった。


 そんな事とは知らずに、(ヒビキ)はその時点で、既に確定していた未来を変えてしまっていたのである。しかし、それはそこだけの結果では、なかったのであるがその先はまだ決まってはおらず、そんな事とは知らずに(ヒビキ)は、次の行動をおこしたのであった。

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