夜部屋のライト
夜の歩道を歩いて
ハイビーム車のライト
眩しさを手で隠す
眼球の収縮だけでは
暗闇の中は
耐えられないから
真っ暗闇には
田舎臭さがあるけど
シンとした町並み
浮かぶ星は
見上げて目指すに値する
人に例えるに値する
何かを思える
部屋になる
見えない部屋では
光を見れば
目が眩む
黒を黒として
色濃くするのだ
何処に居るか
それが分からなくなる
足元を見ながら
中途半端な明るさを
頼りに
歩かなければ
道すら分からなくなる
行き交う車は無い
草むら虫の音
飛び交う物を手で払う
無心で歩くだけでは
暗闇の中は
耐えられないから
真心の中には
照れ臭さがあるけど
凛とした人柄
浮かぶ顔は
見つめて抱き締めるに値する
好意を向けるに値する
何かを思える
人になる
見えない部屋では
横を見れば
顔がある
息で存在を
色濃くするのだ
何処に居るか
それが分かるから
お腹に手を乗せた
中途半端なリズムを
頼りに
守らなければ
形すら分からなくなる
見えない部屋の中
蹲ろうと
時間は流れて
結局は同じまま
恐れなければ
いけない物は
そういう時間なのだが
過敏になり過ぎて
直ぐに人の繋がりを切る
辻斬りでも
しているつもりか
それは効率的では無い
交流をしているかは
自らの判断だけでは無いのだ
相手が試されていることに
反応して
相手も判断してこそ
繋がりと縁切りは
成り立つのだから
見えない部屋では
光を見れば
目が眩む
黒を黒として
色濃くするのだ
何処に居るか
それが分からなくなる
足元を見ながら
中途半端な明るさを
頼りに
歩かなければ
道すら分からなくなる
見えない部屋では
横を見れば
顔がある
息で存在を
色濃くするのだ
何処に居るか
それが分かるから
お腹に手を乗せた
中途半端なリズムを
頼りに
守らなければ
形すら分からなくなる
見えない部屋では
何処を見ても
光が目立つ
輝きで存在を
色濃くするのだ
何処に何があるか
それが分かるから
自信を手に乗せた
明るいライトを
頼りに
歩いて行けば
全ては石になるのだ