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寂しがり屋な女9

火曜・土曜連載の作品です。

天才チャラ男、諸下和久は違和感に気づいた後、作戦を練り直した。ひとまず距離を置くことで、寂しさを埋めるための男から和久でなくてはいけないと思わせることに成功したのである。


江川桃子は和久と繋がった翌日、彼氏に別れを告げた。彼氏としても、話の弾まないつまらない女と付き合っている理由はなかったため、あっさりと関係を終わらした。きっと天才チャラ男のような会話テクニックがあれば、江川桃子は諸下和久という男に捕まることはなかったのかもしれない。


和久「(いやぁ、昨夜も激しかったねぇ)」


和久は背中の傷を労りながら心で呟いた。昨夜はかなり激しい闘いを繰り広げたようだ。


桃子「おはよう、和久君。」


桃子は朝ご飯の支度を済ませていた。

和久は思わず舌鼓を打つ。

この男はセフレの家で食べる朝ご飯をリア充生活の醍醐味と捉えている。


和久「おはよう、今日も美味しそうなご飯だねぇ。桃子ちゃんの朝ご飯を食べられるなんて僕は幸せだなぁ。」


ここは桃子の家だ。セフレとして順調な関係を築いている。桃子は和久と付き合わなくても満たされていた。桃子は和久と出会うことでさらに美しくなった。芸能界にいてもおかしくないレベルだ。桃子は今では大学の高嶺の花となっている。告白の列は止まらない。しかし誰とも付き合う気がないのだ。天才チャラ男の毒牙から解放されない限り。


和久はご飯を頬張りながら時間を見た。そろそろ講義が始まる。新しいセフレ作りをしなくてはいけない。昔のセフレと会うのもいいな、そんなことを考えていた。



大学へ向かう途中、和久はふと、あの子のことを思い出していた。寂しがり屋な桃子はあの子と被るところがあった。


和久「(あの時僕がしっかりしてたら、あの子はどうなっていたのかな…。)」


和久は朝日に向かって歩き出した。

背中には一際濃い影が和久を追いかけていた。



(おしまい)

こんにちは、ごえりんです。

ついに寂しがり屋な女編、完結です。

しかし天才チャラ男、諸下和久のプレイボーイストーリーは終わりません。

江川桃子と付き合うことはなく、新たなセフレ探しの旅に出かけます。

そんなクズな和久君の過去が気になりますね。

では次回、快楽を求める女、でお会いしましょう!

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