寂しがり屋な女1
火曜・土曜連載作品です!
[寂しがり屋な子1]
和久「(…ん〜、なかなか僕の心にクリティカルヒットするような女の子がいないねぇ。)」
クールな顔で考えていることは実にチャラい。
天才チャラ男こと諸下和久。
180cmオーバーでスラリとした体格。カジュアルな服を身にまとい、ファッションモデルと比べても遜色ない。それでいて顔はジャ◯ーズ系。街行く女子もチラチラと彼を見て顔を赤らめる。
しかも彼は都内一流私大の経済学部在籍の秀才だ。それでもって超イケメン。社交的で男女関係なく誰とでも喋る。気遣いはイギリス紳士顔負けである。女子からモテるなという方が無理であった。
…そんな彼は性格に問題がある。実に社交的で気配り上手な彼、しかしこれはあくまで気に入った女と性的な関わりを持つ手段に過ぎない。それでもって誰とも真剣交際する気は毛頭なく、交際を迫った女とは一切の関係を絶ってしまう。彼に泣かされた女は数知れない。しかしその関係を持つまでの過程が実に巧みなのである。そのため周りからは尊敬と軽蔑を込めて「天才チャラ男」と呼ばれていた。
そんな彼は今日も新宿駅前にいた。
和久「(…ん?あの子いいんじゃないか。)」
駅から出てきた清楚系美女に彼は目をつけた。歳はおそらく彼と同じくらいであろう。女子大生、あるいは専門学生であろうと和久は考えた。
和久「(しかもあのおっぱい、最低でもEはあるね、それでもって美人系だもんね、これは声かけるしかないね。)」
実は彼、何人もの女性と関係を持つうちに服の上からカップ数を当てるという特殊能力を持っている。実にゲスなチャラ男だ。
和久はその子の後をさりげなく追いかけることにした。
はじめまして。ごえりんです。
この物語はフィクションです。
これからの和久君を応援よろしくお願いします!