98話 吐いた弱音
レナたち革命軍はほとんどのアジトが消失し各個人で共和国内に潜伏していた。警察や軍の動きも慌ただしくなってきている。レナは知り合いの家に隠れてキルに電話を掛ける。
レナ『もしもし、レナだけど。奴隷解放軍のみんなは無事?』
キル『今はバラバラで離れているが無事だ。政府や軍に見つかった様子もない。』
レナ『今夜、みんなを後で伝える場所に集めてくれる? みんなに話があるの。』
キル『革命軍も集まるのか?』
レナ『うん。』
キル『分かった。伝えておく。』
レナ『お願いね。』
この状況で電話ではなく集まって直接話すと言うことが深い意味だと彼は感じていた。今、政府も革命軍を本気で潰そうとしている。レナはやられる前に先に先手を打つつもりだった。
レナ(うまくいくか分からない。だけど逃げてばかりじゃいけない。)
一人で今後の作戦を考えていく。失敗すれば革命軍は今度こそ終わるだろう。国の未来がかかった作戦となるためプレッシャーがのしかかる。考えようとすればするほど思い付かなくなってくる。
レナ「……私にできるの? 革命軍のリーダーだってきっと私より相応しい人がいる。私とそんなに年は変わらないはずなのにどうしてキルはあんなに戦えるの?」
誰も見ていないからこそ弱音を吐いてしまった。それでも時間は待ってくれない。夜に向けて準備を進めるしかなかった。




