96話 共和国の闇に紛れて9
ヴェルナー『投降しなければどうなる?』
レイ『その辺り一帯に仕掛けた爆弾を起爆させる。逃亡を考えてももう遅い。パトカーはパンクさせて使えない上に増援も封じてある。』
念のために聞いてはみたが大方予想通りの答えだった。ヴェルナーたちは爆弾を防いだり回避する能力など誰も持っていない。仮に持っていたとしてもここにいる全員を助けることなどできはしない。それに対してレイは一人だけ別の場所にいるため安全に起爆できる。無駄な抵抗を続けて死体を増やすほどヴェルナーも愚かではない。
ヴェルナー『分かった、投降する。だが部下の命は保障しろ。』
レイ『ああ。保障してやる。エム、敵全員を拘束しろ!』
レイはエムたちに指示をしてヴェルナーたち警察を拘束することに成功する。拘束をするまでレイは隠れて身を潜め警察が抵抗しないか窺っていたが杞憂に済んだ。
拘束が終わり彼らの処遇をどうするか話すことになった。無論、ホームレスたちは仲間を殺されたので報復を望んでいた。本来ならそうすべきだが約束した以上破ることはできない。
おじさん「レイ、こいつらを生かしておくのか!?」
レイ「殺したら警察に目をつけられる。それに今ここで一人殺せば確実に残った者に抵抗されて被害がでる。気持ちは少し分からないわけでもないがこれしか手がなかった。」
だからといってのうのうと逃がすつもりもない。
レイ「ヴェルナーといったか。お前たちは私たちの駒となりスパイとして動いてもらう。」
ヴェルナーたちは助かりたい一心で承諾する。信用などできないがスパイは捨て駒としても使える存在。
レイ(どこまで使えるか分からないが駒は増えた。このままの調子で必ず俺は……!)




