22話 交差する戦場8
ミーアは周りにある壁や破片などを能力で切っていく。空間ごと切るため強度なんて関係なく切っていける。切りながらどこかに隠れている敵が出てくるのを待った。近くにいれば見えなくても動きがあれば音が聞こえる。彼女の予想通りに切って落ちてきた壁の残骸を避けるため奴隷兵が姿を見せる。一瞬、奴隷兵に向けて能力を使用しようとする。しかし、彼女にはカメラの死角をついてきた奴隷兵が何の策もなく姿を見せるとは考えにくかった。
ミーア(何か妙。能力はさっきから使用しているから攻撃されるのは分かっているはず。避けきれたとしても何度も完全には避けられるとは思わない。仮にそうだったとしてもかなり部が悪い。……となると私が奴隷兵なら!)
当初の予定通り彼女は奴隷兵に向け能力を使う。奴隷兵もそれを察知していたため全て避けきってゆく。その間に周囲に潜んでいた奴隷兵たちがミーアに襲い掛かる。
ミーア(やはり潜んでいた!)
囲うように迫り来る奴隷兵たちがミーアの視界に入った瞬間に能力を発動させる。能力を何度も見られていたためこれにすら奴隷兵たちは咄嗟に回避を行う。それでも反撃を食らう可能性を考えてなかったため彼らはいくらか傷を負う。肉体ごとえぐられるため傷は決して浅くはない。
上司『何をやっている? ジェノサイドスレイごとき片付けろ。』
今の状況を詳しく知らない今回の指揮官とは別の人間の声が通信機から聞こえる。奴隷兵たちは成果を出さなければ殺処分すらあり得る。不殺の悪魔との戦闘もうまくいっておらず危うい状態だった。
奴隷兵(ここで逃げれたら連帯責任で仲間たちも危険になる。かといってむやみにいけばあのよく分からない能力で裂かれる。)
奴隷兵たちは傷を負ったままひとまず隠れて反撃の機会を伺おうとする。しかし、突如出現した銃弾を仲間とともに浴びることになった。
奴隷兵「何だと!?」
倒れた奴隷兵たちが見上げた先にはシェリーがいた。ミーアを囮に使っておびき寄せていた。テリオの能力を使えば簡単に移動できた。
奴隷兵全員が攻撃を受けたため身動きが取れない。ミーアが彼らの首を切ろうと狙いを定めた瞬間だった。煙幕が視界を塞ぎ見えなくなる。その間に何かを投げるような音が聞こえる。
ミーア(一体何事? まだ敵がいる!?)
ゼスト「まさか、敵を追っていたら他のジェノサイドスレイがいるとは思わなかった。……彼らを殺させはしない。」
煙幕から不殺の悪魔が出現する。




