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プロローグ

 歴史ある大国スターチス王国の王女として生まれたノエルは、兄のノアと共に王族としての運命をまっとうする。それは過酷で残酷な道であったが、ふたりは立ち止まらなかった。これはそんな兄妹が国を救う物語である。

 静寂。


 高価な調度品。美しい装飾や彫刻が施された壁や柱。厳かな大広間。

 華々しい舞踏会が催されるにふさわしいその場所は静まり返っていた。


 充満する死臭と血の臭い。

 床に転がる躯の山。


 もう何も語れぬ死者達の中、生者が一人。

 最も豪華な鎧に身を包んだ男の躯の前に、子供が立っていた。


 この凄惨な場に不釣り合いな子供の手には、不釣り合いな剣が握られていた。

 剣には血がこびり付き、刃こぼれもあった。

 子供もまた、自身の血と他者の血で染まっていた。


 むせ返る死臭。目を覆いたくなる光景。手に握られた剣の重さ。


 恐怖。悲しみ。怒り。後悔。絶望。

 数えきれない感情が襲ってきても、子供は目を閉じず、剣を手放さず、己の足で立ち続けた。



 目を閉じずにいられたのは、この胸に誇りがあるから。


 剣を握り続けられたのは、大切な人と誓った覚悟があるから。


 真っ直ぐ立ち続けられたのは、この地獄の先に願いがあるから。





 また書き始めました。いくつ平行して書くつもりなんでしょうね。自分で呆れます。時系列がメチャクチャですが、生暖かい目で見逃してください。

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