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2 あの時のショタは美少年へ



 実家のインターホンを鳴らしドアを開けて貰う。


 「あら!もう着いたの?早いわね」


 お母さんが出迎えてくれた。少し早い帰還に驚いた様子。その顔が見たくて私は敢えてお母さんへと連絡をしなかったのだ。


 「驚いた?サプラーイズ!なんてねっ」


 私は実家に帰ってこられた事に、テンションを上げる。


 そんな私を苦笑いでお母さんが見てくるが何処か嬉しそうなのは私の勘違いではないだろう。


 「そんなハイテンションで外に入られたら近所迷惑だから家に入りなさい」


 お母さんがドアから離れたので私は家へと入ろうとして…

 

 「こんにちは、おばさん」


 そんな声が後ろから聴こえた。


 その声に聞き覚えなど無いが、後ろ振り向き確認する。それと同時にお母さんが後ろの人へと言葉を返した。


 「こんにちは、唯斗ゆいと君」


 私が振り返った先には美少年がいた。優しそうな顔にあどけなさが残る。それで持って何処か大人びた雰囲気を漂わせる美少年。


 そんな彼の名前をお母さんは「唯斗」と言った。


 私はその名前に聞き覚えがあった。


 結城ゆうき唯斗ゆいと。実家の隣に住むショタ君の名前だった。


 そう、だったのだ。


 つまりは過去形で、今はその過去からの未来。


 彼はショタから成長していると言う事。


 「あ、そうそう!唯斗君聞いてよ。うちの娘が帰って来たの!ほら、挨拶して」


 先ほどまで玄関の奥まで下がってたお母さんはいつの間にか後ろまで来て、肩に手を乗せてきた。


 私はそんなお母さんに肩を触られるまで気が付かなかった。その為肩に触れられた瞬間ビクッと大きく反応してしまう。


 お母さんの肩ポンで驚き思考が回り始める。


 眼の前にいる美少年が唯斗君。その事が頭にぎり脳が理解を拒む。


 暗黒時代の負の遺産を大量に生産する時に手伝って…


 いや、強制的に生産の手伝いをさせられた相手。


 そんな爆弾が眼の前にいる。


 「ん?あ!もしかして、紗月…さん」


 私は名前を呼ばれた事で、人生終了の鐘の音が鳴る幻聴に襲われた。

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