教國創世記　ー転生者フェンと知の光ー

大きな湖のほとりで、僕は“神”に出会った。
炎の髪を持ち、星の瞳を宿すその存在は、神様と名乗った。
先生は仰った。
「私はフェン。教師みたいなものだよ」

その日から、僕の人生は変わった。
フェン様は、空から来た神様？でありながら、数学や理科、社会とかいうとんでもなく凄い知識を教えてくれた。
不思議なノートを持っていて、そこには見たこともない記号や言葉が並んでいた。
フェン様は仰った。「これは、私が人間だった頃に使っていたもの」

僕たちは学んだ。三十人の仲間と共に、湖畔の学堂で。
やがて、僕たちは司教になり、都市を築き、教国を広げた。
でも、フェン様は老いもせず、いつもそのままだった。
いつも星を見て、静かにノートを開いていた。

これは、神と共に学び、神と共に生きた弟子たちの物語。
そして、時代が変わっても、フェンの教えが灯り続ける物語。