表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
9/17

「感謝状とか」

「おじさん、何?」

「子供たちは嬉しそうに来ました。」


私は、とっさに何をしていいのか分からずバッグに入っている飴玉を三人に渡します。

「おはよう、お姉ちゃんの飴あげるから。」

「ありがとう。」


「店長、良かったですね。事故が未然に防げて。」

「腑に落ちん話だなぁ。いや、まあいいけど。」


私たちは、落ちた荷物を道路脇に寄せました。


「ゆかりさん。どうする?これから。」

「店を開けて仕事しましょ。」


一つの事件を解決しました。腑に落ちない部分は沢山ありますが、世の中には不思議な事もある様です。未来からの手紙は、他の方にも届いているかもしれませんが、私たちの様に行動を起こし不幸を未然に防いでいる事でしょう。今日は雨は降りそうもありませんが、いつもの様に傘立てを玄関前に置いて開店の準備を始めました。


差し出し不明の郵便物が速達でどどき開封しました。


『感謝状 ありがとうございました。おかげで夫と入籍することができました。20年後お店にお礼に伺います。』


私は、店長に手紙を渡すとロッカールームで着替えを済ませ店長の淹れたコーヒーを頂きます。


「店長、今日は早めにお店を閉めて帰りません?」

「そうだね。やってられないね。ゆかりさんも疲れたでしょ。」

「その感謝状どうされるんです?」


「まぁ、キッチンにでも飾っておくよ。忘れるといけないから。」

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ