表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
8/42

第8話:「ことはと、校内放送ジャック大作戦!」

こんにちは! 今日も元気に“平和にバカ”している皆さんへ。

今回の主役は、好奇心のかたまり・ことはです!

校内放送――それは学校内で唯一、全校に向けて声を届けられる神聖(?)な場所。

そんな場所を、ことはが見逃すわけがありません!

台本?ルール?まじめな放送委員?

ぜんぶ巻き込んで、放送室がラジオ番組に早変わり!?

テンション爆上がりの「声の暴走」、お楽しみください!

「みなさん、お昼の放送を始めま〜す。今日の放送委員は――」


昼休み。教室に響く校内放送に、ことはがピクッと反応した。


「ねえねえ、放送ってさ、原稿読んでるだけじゃつまんなくない?」


しおんがサンドイッチを食べながら答える。


「そう? なんかちょっとした癒しじゃない?」


「違うのよ! せっかく“校内全員に聞かれてる”っていうビッグステージがあるんだから、もっとこう……笑いとか、感動とか!」


「笑い求められてないと思うけど!?」


みゆきが冷静にツッコむも、ことはの目はキラキラしていた。


「つまり……校内放送ジャック大作戦! 開・始・だーッ!」


「ちょ、勝手に始めないで!?」


数日後――。


ことはは、放送委員のアシスタント役として潜り込むことに成功していた。

今日の担当は、あの「真面目が服を着て歩いている」ことで有名な3年の志村先輩。


「本日のメニューは、焼きそばパンと、コーンスープです」


「……そして、私から一言。“焼きそばパンは、主食なのか、おかずなのか問題”について語ります!」


志村先輩、フリーズ。


「ちょっ!? えっ、何!? 台本にない発言は――」


「パンの中に焼きそば入ってるってことは、炭水化物 on 炭水化物。つまりダブル炭水化物……でもそれって、究極のバランスだと思いません!?」


志村先輩:「ど、どう返せば……!?」


放送室はパニック、でも教室は爆笑。


ことはの“放送アドリブタイム”は、その後も続いた。


「今週の謎かけ〜!」


(“先生”とかけまして、“黒板消し”とときます。その心は――“どちらもサッと消えることがあります!”)


「この前の体育のとき、靴が飛んでいった人がいます。心当たりのある方、保健室へどうぞ☆」


「ラジオネーム“3組の窓際の女王”さんからのお便り! 『ことはちゃんの声、意外と落ち着きます』……だそうです!」


教室では拍手が起こるほどの盛り上がり。

一方、志村先輩の顔面は引きつりまくりだった。


放課後。


職員室前で先生に呼び出されたことは。


「放送室を……ラジオ番組にしない!」


「反省してます……でも、みんな笑ってくれて……楽しかったです」


「次やったら、マイクごと没収します」


「うわ〜それは地味にキツイ〜〜!」






エピローグ:

その日の放送は、しばらく“伝説の回”として語り継がれることになった。


ちなみに志村先輩はそのあと「反論コーナー」を自作し、翌週しっかりと“焼きそばパンはおかずではない”と主張していた。



今回のことは、完全にやりすぎでしたね(笑)

でも、たまには“型破り”な発想が、日常にスパイスをくれるのも事実。

しっかり怒られたけど、ほんのり残った笑いと、みんなの反応が彼女のごほうびだったのかも。

それにしても、志村先輩……お疲れ様でした!


次回も、いつも通りくだらなくて、でもちょっとだけ心が温かくなる話をお届けします。

放送禁止級の騒がしさを、どうぞこれからも見守ってくださいね!

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ