第43話:「ことはと、謎解き新聞部の逆襲」
ことは中心回、ちょっと頭を使いながらも最終的には“平和なバカ”に落ち着く流れにしました。
新聞部とかって、こういう変なノリを真剣にやってるのがいいですよね。
ある日の放課後。校内掲示板の前に、ことはが立ち尽くしていた。
「……なに、これ……“校内事件の黒幕は1年C組・ことは説”!?」
そこには、校内新聞部が発行した“謎解き特集号”が貼られていた。
■新聞部の暴走
最近、“謎解き”にハマった新聞部は、
事件風の記事を勝手に作るという新企画を開始。
内容はというと──
消えた消しゴム事件の真相!
誰が“購買の最後のメロンパン”を買ったのか?
影に潜む、伝説の黒幕の正体は……?
そして、なぜかターゲットにされたのが、ことは。
「わたし何もしてないのに!メロンパンすら買ってないのに!」
■抗議と反撃(※合法的に)
怒ったことはは、かえで・みゆき・りんかを引き連れて、新聞部の部室へ。
「ちょっとお邪魔しまーす!何この記事!?うちのこと書くならせめて写真かわいくしてよ!」
新聞部の部長・橘先輩はあっさり返す。
「だって、盛り上がると思って!エンタメだよ、エンタメ!」
「じゃあ、うちも“対抗記事”書くから!」
その言葉に、かえでの目が輝く。
「面白そうじゃん!特別号つくろーよ!」
■女子4人の“真実”新聞!
急遽発足した「なんちゃって新聞班(仮)」。
タイトル案:『真実はひとつもなかった新聞』
コーナー案:「今日のちょっとイイ話」「購買のパンレビュー」「先生に聞いた!小学生時代の黒歴史」
「ギャグとゆるさ全開で、新聞部に勝つ!」
もちろん、全ページ手書き、手折り、心のこもった“謎の力作”。
■そして逆襲は成功?
掲示された“なんちゃって新聞(仮)”は意外にも好評。
「こっちのが読みやすい〜」
「先生の黒歴史、最高すぎ」
「この“ことは四コマ”、毎号載せて!」
新聞部も苦笑いしながら言った。
「やられたわ……でも、来月は本気出す!」
ことははニヤリと返す。
「お互い、エンタメで勝負しよ?」
エピローグ:
記事の内容よりも――
その裏で、みんなが一緒にバカやって笑ってたこと。
それが、ことはの中でいちばん大事な「真実」だった。
ゆるい謎解きと、エンタメ対決。
まじめ×おふざけのバランスを楽しんでいただけたら嬉しいです!
次回もゆるっと、お楽しみに。




