第42話:「かえでと、真夜中の“おにぎり作戦”」
今回は自由奔放なかえでの深夜の奮闘(?)を描きました。
想像力が爆発する子の行動って、予測不能で面白いですよね。
その日、かえでは珍しくソワソワしていた。
「……ふふ、完璧な作戦を思いついたわ」
なにやら悪だくみのような表情で、自室の机にメモを広げる。
作戦名は──
『深夜おにぎり奇襲作戦(コードネーム:ONI-GIRI)』
■作戦の動機(?)
ことの発端は、昼休みに食べたことはのおにぎり。
「これ、ママが作ってくれたのー!」
「えっ、うまっ!何この具材のバランス……!」
その味に衝撃を受けたかえでは、決意した。
「私も“かえで特製”を作りたい……いや、作って驚かせたい!」
■深夜のキッチン、密やかな戦い
深夜1時。家族が寝静まったキッチンで、かえでは慎重に作業を開始。
「ふふ……米、よし。塩、よし。梅干し、よし。変わり種、よしっ!」
なぜかベーコン、コーン、タルタルソースまで並ぶ。
「これはもう芸術ね……!」
■盛りすぎ?個性爆発のラインナップ
完成したおにぎりは6種類。
王道・梅干し
甘辛・焼肉たれ風味
朝食系・ベーコン&卵
冒険・マヨコーン
なぜか・チョコ入り(失敗作)
本気・ツナタルスペシャル(本人の自信作)
かえでは満足げに頷いた。
「明日の昼休み、驚かせてみせる!」
■翌日のリアクション
お昼休み、ことは・みゆき・りんかが集まる中、
「みんな、おにぎり作ってきたから食べてみてー!」
と、かえでがドヤ顔で登場。
「うわっ、なんか……カラフル」
「これは……爆弾処理班が必要なやつでは?」
案の定、「チョコ入り」で爆笑が起こる。
「なんでスイーツ化しようと思ったの!?」
「でも、ツナタルスペシャルは……めっちゃうまい!」
みんなの反応に、かえでは大満足。
エピローグ:
ちょっと突飛でも、自分で考えて作ったものが、誰かに笑顔をくれる――
それが、かえで流の“おもてなし”だった。
失敗作も笑いに変えるかえでの明るさ、個人的にとても好きです。
次回も、日常の中のちょっとしたドラマをお楽しみに!




