第39話:「ことはと、うわさの“幸運の石”探し」
今回は、ちょっと不思議でほのぼのした小さな冒険です。
“幸運”を探すけれど、一番大切なのは身近なものかもしれません。
ある日の放課後、ことはがクラスメイトの会話を耳にした。
「聞いた?学校の裏庭に、幸運が叶うっていう“石”があるんだって!」
「えー、またそんな都市伝説みたいなの?」
「でも、あの石に触るとテストの点が上がるとか噂されてるらしいよ!」
「ほんとかどうか確かめに行こうよ!」
■ことはの好奇心スイッチON
「それって、私の得意分野じゃない?」
ことはは目を輝かせながら、友達のあやねと真剣に話し合う。
「運動も勉強も苦手な私にとって、幸運の石は救世主かも!」
「あ、でも探すの難しそうだね。どこにあるんだろう?」
■学校裏庭での大捜索
「こっちこっち!ここの木の根元に何か光ってる!」
ことはとあやねは、砂利の中を掘り始める。
「うわ、思ったより地味な石だけど……」
「でも、なんかパワー感じるかも!」
その時、後ろから足音が。
「何してるのー?」
りんかも加わって、3人での探検がスタートした。
■思わぬトラブル発生!
「あれ?足元がゆるゆるしてる……!」
あやねが足を取られてバランスを崩し、思わずみんなで大笑い。
「まさか、ここが沼地化してたとは!」
「幸運の石より、転ばない幸運が欲しい!」
■石の正体は?
探し続けた末、ことはは手に取った石をじっと見つめる。
「これ、ただの普通の石かもね……でも、願いを込めると特別になるよ!」
みんなも同意して、幸運の石にそれぞれの願いをつぶやいた。
「よし!明日は絶対いい日になる!」
エピローグ:
結局、石の力かどうかは分からなかったけれど、
探した時間と友達との笑顔こそが、本当の幸運だったと気づく3人。
「幸せって、こういうことかもね!」
願いを込める普通の石――そんな素敵な魔法が、実は誰にでもできるのかも。
ことはの純粋な気持ちが、読んでいる皆さんにも届くと嬉しいです!




