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わたしたち、今日も平和にバカしてます。  作者: たむ


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38/50

第38話:「かえでと、部活勧誘(という名の拉致)」

勧誘って、される方は大体びっくりするものですよね。

それが「りんか式」だと、もはやほぼ連行(笑)

放課後の廊下、かえでは何やら嫌な予感を感じていた。


「……この静けさ、フラグ立ってる気がする」


と、言い終わる前に――


「かえでーっ!!ちょっと来てぇーっ!!」


元気すぎる声と共に、りんか(生徒会兼陸上部の助っ人)が突撃してきた。


「まって、まだ何も言ってないのに!?」


「今、うちの部活、人が足りなくてね!?来て!お願い!今すぐ!」


「ちょっと!?ひっぱらないで!これは拉致です!!」


■突然の入部体験(予定になかった)

気づけば、かえでは陸上部のグラウンドに立っていた。


「私、文化部っぽいって、前に言ってなかったっけ……?」


「うん、知ってる。でもね、今日だけだから!走るだけ!それだけ!」


「……その“だけ”が信用ならないのは気のせいですか?」


りんかの笑顔は、なんだかんだで最強の説得力だった。


■予想外の身体能力

「じゃ、ウォームアップ代わりに一周だけ走ってみて~」


かえではしぶしぶ走り出した。


――数分後。


「……かえで先輩、普通に速い……」


「ねぇ、むしろ運動部向きなんじゃ……?」


「待って、なんか知らない才能発見されてる!?」


「やばい、これ本格的にスカウトされる流れ!?」


本人は完全に困惑していた。


■逃げ出すかえで

「よし、じゃあ次はタイム計測を――」


「や ら な い よ!?これ以上深入りしたら帰れなくなるって!!」


全力疾走で部室から逃げ出すかえで。


「さすが運動できる子は逃げ足も早いな……」


りんかは、なぜか満足そうだった。






エピローグ:

その日の帰り道。


「……結局、何だったんだ、あれ……」


かえではゼェゼェ言いながらも、何とか文化部の自分を死守した。


「私の平穏、奪わせないからな……!」


でも、少しだけ――楽しかったことは、秘密にしておこうと思った。

かえでの隠れた運動神経が垣間見える一話でした。

平穏を望むかえでの静かな抵抗と、りんかの明るい無茶ぶりが好対照ですね!

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