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わたしたち、今日も平和にバカしてます。  作者: たむ


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37/50

第37話:「みゆきと、真夏の昼の肝試し(in 理科室)」

暑さで溶けそうな放課後、ちょっとした「ヒヤッと」を求めた4人の珍騒動です。

怖い話は苦手でも、笑えるホラーなら大歓迎!

「あっつい……この暑さ、溶けるって……」


7月も後半、エアコンの効かない教室に、みゆきがダラけた声でつぶやいた。


「なんかさー、背筋がゾッとするくらい怖いことすれば、涼しくならない?」


「え?それつまり……肝試し?」


ことはが目を細めると、みゆきがニヤリと笑った。


「理科室、行こっか。」


■昼間なのに全力ホラー

舞台は理科室。カーテンを閉めれば暗いし、骨格模型や瓶詰標本がある。


「てか、なんで真昼間に肝試しなの?」


「夜だと怖すぎるじゃん!昼がちょうどいいの!」


「怖くなりたかったんじゃないのかよ……」


ツッコミ担当・かえでが冷静に突っ込む。


■即席・ホラー演出(低クオリティ)

みゆきが用意したのは――


・懐中電灯(逆に顔が怖くなる)

・Bluetoothスピーカー(効果音「ヒュ〜ドロロ〜ン」)

・ことはの朗読「理科室に出る女の子の霊(創作)」


「……ってか、その話、明らかに今いるこの理科室じゃん!?」


「今まさに“出る”設定なの!?やめて!!」


「やば、ちょっと涼しくなってきたかも……」


■みゆきの大暴走

「では、ことはが読んでる間、私が後ろで“幽霊役”をやります!」


「だから、怖がらせる気満々なんだってば!!」


案の定、白い布をかぶったみゆきが、読経のような声を出しながら迫ってきた。


「なぜ読経!?ジャンル違くない!?」


「それより、その白い布、家庭科室のカーテンだよね!?返そうよ!?」


全員が混乱している間に、理科室のドアがガラッと開いた――


「……お前ら、なにやってんだ?」


先生が立っていた。


全員、心から凍った。





エピローグ:

「みゆき、放課後まで理科室の片付けだってさ……」


「うう……本当に怖かったのは、先生の声だった……」


帰り道、4人はアイスをかじりながら反省(?)していた。


「でも、ちょっとだけ、涼しくなったよね」


「確かに……心はヒヤッとした」


「あと、理科室のカーテン、しれっと戻しといてね」


「……はい……」

“怖さ”の中にも、“笑い”や“友情”があるのがこのシリーズのいいところ。

みゆきの暴走っぷりと、先生の登場タイミングが絶妙でした(笑)

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