第27話:「ことはと、七不思議“トイレの花子”ガチ検証」
今回はついに、「学校の七不思議」ネタに突入。
真面目にやってるつもりのことはと、全力でツッコむかえでの温度差が楽しい回です!
放課後の教室にて――。
ことはが黒板の前に立ち、まるで歴史の授業のような口調で語り出す。
「皆さん、ご存知でしょうか。七不思議の一つ、トイレの花子さん。その正体は、もしかすると……生きているかもしれないのです!」
「ちょっと待てぇい!」
かえでが手を上げて止めに入る。
「花子さんって幽霊でしょ?生きてたらただの迷子じゃん!」
「……というわけで、今夜、“検証”します」
「全然話聞いてねぇ!?」
■深夜の学校突入作戦(※17:30)
ことは、かえで、みゆきの3人は、夕方に人気がなくなった校舎に潜入する。
ちなみに「夜は怖いから」と17時台から開始しているあたり、超健全。
目的地は――女子トイレの三番目の個室。
「ノック三回して、『花子さん、いますか』って聞くんだよね……?」
「そう、そしたら“何か”が起こるはずです!」
かえでは震えながらも、ノックする。トントントン。
「は、はなこさん……います、か?」
沈黙。
「……いないじゃん。はい、終わり!」
その瞬間――バタン!
突然、隣の個室の扉が開いた。
「ギャアァァアアアア!!」
「ちょっと待って! 私だよ私! 生徒会のひより!」
まさかの花子さん(※生身)登場。
「鍵かけ忘れてただけなんだけど!? なにしてんのアンタら!」
■真相と後日談
ひより曰く、会計作業をするためにたまたま校舎に戻ってきていたとのこと。
「ていうかさ、女子トイレの個室で検証って……変な部活かよ!」
三人は赤面しながら平謝り。
「……で、ことは? 証明されたね。花子さんは生きていた」
「ちがーう! この“人間バージョン”じゃないの!!」
「本気で言ってるなら、病院行こうね」
エピローグ:
次の日。ことはは図書室の奥で何やらメモを取っていた。
「これで“トイレの花子さん”検証完了っと……次は“音楽室の肖像画が動く”か……!」
「……あのさ、ことは。先生に怒られる前に、自主規制してくれない?」
それでもことはの手は止まらない。
彼女にとって、七不思議とは――ロマンなのだ。
こういう“怖い話をガチ検証”する人って、クラスに一人はいたような気がします(笑)
ちなみに、ひよりはこの回からちょくちょく顔を出す予定。今後の絡みにご注目!




