第24話:「みゆきと、雨の日のカサ争奪戦」
今回は雨の日あるあるネタです!
「傘持ってない日に限って土砂降り」ってありますよね……。
でも、そんな日でもドタバタして笑えるのがこの子たちの特技です!
昼休みが終わるころ――外はすっかり雨模様。
ザアアア……と容赦なく降りしきる音に、教室は沈んだ雰囲気に包まれていた。
「え、うそ……雨って聞いてなかった……」
みゆきが絶望の声を上げる。
「ほらー、朝、晴れてたからって傘持ってこないとこうなるのよ」
かえでは得意げに自分の折りたたみ傘を取り出す。
「私だって、まさかここまで降るとは思わなくてさぁ……」
「ちなみに私は……」
ことはは笑顔で言った。
「ビニール傘、どこかに忘れてきました」
「いや、それ自業自得!!」
■放課後の作戦会議が始まる。
かえで(傘あり)
ことは(傘なし)
みゆき(傘なし)
「ひとつしかないなら、ジャンケンでしょ!」
「なんで!? 持ってる私が勝者では!?」
「友情って、そういうもんじゃん」
「……友情って、便利な言葉だよね……」
■白熱のジャンケン大会!
1回戦――みゆき vs ことは → ことは勝利
2回戦――ことは vs かえで → かえで勝利
3回戦――かえで vs みゆき → あいこ地獄!
「ちょっと、これ終わらないって!」
「運命が私に傘を与えようとしない……!」
■そのとき、つばさ(迷子の1年生)が再登場。
「あれー? あれれー? あれ……ここ何年何組?」
「出た! 雨の日に現れる謎の妖精!」
「つばさ、傘あるの?」
「あるよ! 3本あるけど?」
「え、なんで!?」
「なんとなく忘れそうな予感がしたから、3本ランドセルに挿してきた!」
「ランドセルじゃなくてリュックだよね!?」
■結末:
結局、つばさの傘を借りて3人で帰ることに。
「つばさ……天使かな?」
「いや、未来視できる妖怪説もある」
「どっちにしても助かってるんだけど!?」
エピローグ:
翌日――晴天。
「……今日も持ってきたけど」
「うん、今日はもういらないね……」
「そして明日も忘れる未来が見えた……」
「私たちって……学ばないなぁ」
今日もまた、学園は平和にバカである。
つばさの“3本傘”はもはや伝説級ですね。
持ってないキャラと、過剰に持ってくるキャラがいるからこそ、学園ギャグは回るのです!
なお、次の日は全員、傘を忘れました。ちゃんちゃん♪




