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わたしたち、今日も平和にバカしてます。  作者: たむ


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24/50

第24話:「みゆきと、雨の日のカサ争奪戦」

今回は雨の日あるあるネタです!

「傘持ってない日に限って土砂降り」ってありますよね……。

でも、そんな日でもドタバタして笑えるのがこの子たちの特技です!

昼休みが終わるころ――外はすっかり雨模様。

ザアアア……と容赦なく降りしきる音に、教室は沈んだ雰囲気に包まれていた。


「え、うそ……雨って聞いてなかった……」

みゆきが絶望の声を上げる。


「ほらー、朝、晴れてたからって傘持ってこないとこうなるのよ」

かえでは得意げに自分の折りたたみ傘を取り出す。


「私だって、まさかここまで降るとは思わなくてさぁ……」


「ちなみに私は……」

ことはは笑顔で言った。


「ビニール傘、どこかに忘れてきました」


「いや、それ自業自得!!」


■放課後の作戦会議が始まる。


かえで(傘あり)

ことは(傘なし)

みゆき(傘なし)


「ひとつしかないなら、ジャンケンでしょ!」


「なんで!? 持ってる私が勝者では!?」


「友情って、そういうもんじゃん」


「……友情って、便利な言葉だよね……」


■白熱のジャンケン大会!


1回戦――みゆき vs ことは → ことは勝利

2回戦――ことは vs かえで → かえで勝利

3回戦――かえで vs みゆき → あいこ地獄!


「ちょっと、これ終わらないって!」


「運命が私に傘を与えようとしない……!」


■そのとき、つばさ(迷子の1年生)が再登場。


「あれー? あれれー? あれ……ここ何年何組?」


「出た! 雨の日に現れる謎の妖精!」


「つばさ、傘あるの?」


「あるよ! 3本あるけど?」


「え、なんで!?」


「なんとなく忘れそうな予感がしたから、3本ランドセルに挿してきた!」


「ランドセルじゃなくてリュックだよね!?」


■結末:


結局、つばさの傘を借りて3人で帰ることに。


「つばさ……天使かな?」


「いや、未来視できる妖怪説もある」


「どっちにしても助かってるんだけど!?」




エピローグ:

翌日――晴天。


「……今日も持ってきたけど」


「うん、今日はもういらないね……」


「そして明日も忘れる未来が見えた……」


「私たちって……学ばないなぁ」


今日もまた、学園は平和にバカである。

つばさの“3本傘”はもはや伝説級ですね。

持ってないキャラと、過剰に持ってくるキャラがいるからこそ、学園ギャグは回るのです!

なお、次の日は全員、傘を忘れました。ちゃんちゃん♪

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