第21話:「ことはと、黒歴史ノートと校庭の呪い」
今回はついに、ことはの“黒歴史”が大爆発です!
中学生の頃のノートって、今読むとツラいけど……それもまた、青春の証ですよね。
「みゆきぃ……あたし、やっちゃったかもしんない……」
放課後、ことはは真っ青な顔で呟いた。
「……何を?」
「黒歴史ノート、落とした」
「……黒歴史ノート?」
■それは、中学1年の頃に書いていた、ポエムと小説と妄想の詰まったノート。
誰にも見せられない、見られたら即死レベルの代物。
「タイトルがまずヤバい。“闇の契約者・コトハ†序章†”って……」
「タイトルの“†”記号使うの、中二病の基本だよね」とかえで。
「……今すぐ校庭を掘って埋めたい」とことは。
■みゆきの推理によって、ノートはどうやら中庭に落としたらしいと判明。
3人は放課後の校庭へ。
しかし、そこには――
「なんか……みんなで輪になって読んでる!?」
「えっ!? 朗読会!?」
なんと、ノートは演劇部に拾われ、
“新たな脚本の可能性”として扱われていた。
■ノートの一部より抜粋:
「紅き空、砕ける星々――
私は……この力を解き放つ!」
「……中二病すぎるでしょ! なに解き放ってんのよ!」
「いや、これけっこういい感じじゃない? …演劇部、センスあるよ?」
「みゆき、そこじゃないのよ!!」
■結末:
最終的にことはは、ノートを“演劇部と共に創る異世界劇”として提供することに。
「もう開き直るしかないよ……コトハ†第二章†、開幕!」
「そのタイトル、やめなよ……」
エピローグ:
「次は“深紅の誓約・カエデ”が主人公の話を書こうかな」
「待て、それは私の黒歴史を作る気だろう」
「むしろ、共同執筆しようよ! ねっ、†みゆき†!」
「いや、それはやめてください……本当にやめて……」
放課後の空に、“†”が舞う。
中学生の青春は、いつもどこか中二だった。
中二病も黒歴史も、笑ってくれる友達がいれば怖くない。
そんなことを、ことはが身をもって教えてくれました。
次は誰の黒歴史が暴かれるのか……? ご期待ください!




