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わたしたち、今日も平和にバカしてます。  作者: たむ


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20/50

第20話:「かえでと、静かすぎる怒りのカレーうどん」

今回は、ついに“かえでの怒り”が描かれました!

……とはいえ、静かにじわじわくるタイプの怒り。

普段冷静なキャラのこういう一面、じわじわと面白いですよね!

学食――それは戦場である。


昼休み、学食の行列に並ぶ女子中学生トリオ。

かえでの目は真剣そのもの。彼女の目当てはただひとつ。


「カレーうどん、絶対……取る」


「えっ!? 今日ってそんな人気だっけ?」

「かえでがあんなに本気なの、テスト前以来じゃない?」


静かに燃えるかえでの闘志に、ことはとみゆきはやや引き気味。


■だが事件は起きる。


目の前の男子が最後の1杯を注文。


「カレーうどん、ラストひとつですね〜」


「…………」

「…………えっ、うそでしょ!?」

「かえで? 顔怖い。え、笑って……ないよね? これ笑顔じゃないよね!?」


表情を崩さないかえで。しかし、内心ではものすごいスクリームが響いていた。


(いや待って、ほんとにそれ……私のだったじゃん……)


■その後の教室にて


かえでは静かに、パンをかじっていた。

無言で、じわじわと何かを伝えてくるその視線。


「……あの、パンに謝ったほうがいい?」とことは。


みゆきは、自分の弁当の唐揚げをそっと差し出す。


「これ……私の誠意……」


かえでは一瞬だけ笑った。だが、それは“微笑”というより“許しの儀式”だった。


■結論:


・静かな怒りが一番怖い(byことは)

・学食の人気メニューには、ちゃんと早めに並ぶべし

・かえではカレーうどんに本気(※カレー成分への愛)




エピローグ:

翌日――。


「かえで! 今日の昼、私たち先に並んであげるね!!」

「ことはが走るから!」

「え、私!?」


かえでは静かにうなずいた。


そして一言――


「ありがとう。……今日もカレーうどんが食べられる」


そう、彼女の戦いは終わっていなかった。



カレーうどんって、なぜか突然食べたくなる魔力がありますよね。

今回はかえでの“ささやかな戦い”を描きましたが、

こういう「中学生にとっての大事件」が、日常のスパイスだったりするんです。

次回も、お楽しみに!

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