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小さい町なのでテクテク歩くとすぐに武器屋を見つけることができた。
ショーケースの中にカードの状態で武器を売っている。
「へい、らっしゃい」
「こんにちはー」
「ねえちゃん、新顔だね」
いかつい顔をした筋肉モリモリのおっちゃんが声をかけてきた。
「はじめたばっかりなんですよー」
「そうかそうか。初心者の町なんで初心者だらけだけどな、がっはっは」
えらい豪快なおっちゃんだ。
「お使いです。町長さんからカードを届けに来ました」
と手に持っていたカードを1枚渡す。
「よし。しっかりと受け取ったよ。変わりにこれをもってきな」
ピコンと音がすると、またしても武器屋のカードを手に入れたとの声が聞こえた。
きっとバッグに入ってるんだろうなー。
「ついでに武器の説明もしておいてやる。うちにおいてあるのは短剣、片手剣、両手剣、槍、斧、弓と矢だ。どの種族でもどんな武器でも持つことができる。特別な物を除いてLV制限、スキル制限は無い。どんどんいい武器に持ち替えていきな」
「ほうほう、でも結構高いよね」
さっきバッグオープンで見た所持金は100ゴールドだったから、どれも買えそうに無い。
一番安い短剣の安っぽい短剣でさえ、なんて名前だ、300ゴールドもするのだから。
マリブーはお金を落とさなかったため所持金は最初にもらえるお金しか持ってない。
「なにいってるんだ。ここの商品は武器屋の中では一番安い部類だ。がんばって稼ぎな」
「そうだねー」
とっととこのクエ終わらせて狩りしないとなー。
あとは露店でゲットするくらいしかないのかなあ。
その後、防具屋と道具屋を回り、無事に防具屋のカードと道具屋のカードをもらうことができた。
防具も好きなのを選べばいいみたいだけど、防御力が高い重鎧はすばやさが遅く、服やローブはその反対ということがわかった。この辺は普通のRPGと一緒だね。
あと、装備アイテムのベルトにはカードを差し込む場所があるそうなので緊急性の高そうなものは入れておくといいらしい。売ってなかったけどね。使えない。。。
お金が少ないから何も買わずに町長のところに急いでいると急に後ろから声をかけられた。