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さて、歩いて5分もすると小さい町が見えてきた。

本当に小さい町だ。家も10件ほど。その中でもひときわ大きい建物がきっと町長さんの家に違いない。いつの世も権力者が一番金持ちっていうのは王道よね。


さすがに町に入るとちらほらプレイヤーも歩いているようだ。

確かこのゲームは発売が3週間前なんだよね。

ゲームの中では1時間が1日だから、えーと、ゲーム換算で504日か。まあずっとこの世界にいる人はいないにしても、ほぼ1年が経ってるってことだからあまり初心者ゾーンに人はいない。


「そういえば、ルーナって他の人にもついてるの?」


側で飛んでるルーナに疑問をぶつけてみる。


「いるよー。でも全員は無理だから10人の妖精が手分けしてるんだよ。もちろん一人でたくさんの人を面倒みてるんだな。一度に何箇所にも同時に私がいることもあるけど、他の人の妖精は見えないからわからないと思うよ」


「ふーん」


「でもって無事に町の中に入れたことだからこれで私は一旦消えるよー。何かあったらシステムから呼び出してね」


「えー、けちけちせずにいてよ」


「これでもけっこう忙しいの。必要なときとフィールドゾーンやダンジョンでは勝手にでてくるようになってるから。んじゃまたね」


フッと消えてしまった。まあしょうがないか。

くるくる回りを見渡しながら歩く。

他の建物のうち何件かは目の前に看板がでている。

きっと道具屋とか武器屋なのかな。そんな絵が描かれてるもんね。


しかし、他のプレイヤーから妙に見られているように感じる。

やっぱり麻の服はダサいのかしら・・・。

ちょっと肩身の狭い思いをしつつ進んでいくと大きな建物の前についたー。


「たのもー」


ええ、言ってみたかっただけです。

どうやって中に入ろうかなって思っていたけど、家の前にいい服を着たおじいちゃんが立っていた。

町長なんだろうねー。無用心な。


「町長さんですかー?」


「おぉ、あなたは新しい冒険者の方ですね。ようこそ初心者の町にいらっしゃいました。歓迎いたします」


「どもども」


「では、早速この町に慣れていただく意味も込めて、少しお使いに行って来ていただけないでしょうか?」


「いいですよー」


「では、このカードを武器屋と防具屋、道具屋さんにとどけてきてくれますか?」


「ほーい」


最初はお使いクエストですか。オーソドックスですね。そりゃ妖精も退屈だわなってことで、さっそく街中に歩いていくのでした。












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