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ダブルアタックを手に入れてから殲滅力があがったようで、戦闘にかかる時間が減ってきた。


「ダブルアタック!」


初撃に使うとしばらく再使用まで時間がかかるようだけど殲滅途中でどんどん宣言していく。

ポイズンスライム5匹に絡まれてるんだけど2匹まではなんとか倒せた。

ブヨブヨしている体から液体状のものを飛ばしてくるのが気持ち悪い。


できる限りよけているんだけど、あと3匹。どうしても隙ができてしまう。

かすった左手がビリビリってしたかと思うと体が緑色になってしまった。

なんだこれはああ。


「ひー。体が緑になっちゃった」


「おー毒にかかったな。シャッターチャンスだ」


シャッターチャンスだ、じゃないよおおお!


必死で短剣を振るう。

毒、毒っていった?


HPバーがどんどん減ってくる。

いままでどんだけ攻撃受けても大丈夫だったのに!!


毒ってもしかしてHPの何%って感じにどんどん減っていくのかしら。

ピーンチ!!だったLV低いからHPそんなにないよー。


1匹倒して残り2匹。

できる限り攻撃はよけつつも毒のせいで、すでにHPが残り5割。

あー、ちゃんと用意してから来るんだったー、と後悔しながらも必死で攻撃を繰り返す。

「ダブルアタック!」


あと1匹!

技の再使用時間がものすごく長く感じる。

できるかぎり深く強く突き刺していくことで攻撃力は雀の涙くらい増してるっぽいけど、ギリギリだな。

最後の一振りをした瞬間にHPバーが真っ白になったのを感じた。


瞬間体が光に包まれる。

まぶし!


死んだのかと思ったら・・・あれ・・・生きてる。


「ぎりぎりせーふ」


ニコッと笑うアーチェさんがそこにいました。

あ、そうだ。変態以外にちゃんと援護する方がいらしたんでした。


「ヒールと毒消ししといたからね」

うぅ、笑顔がまぶしいです。ありがたやー、ありがたやー。


「さすがアーチェ、殺す寸前でヒールか。相変わらずサドだな」


「ひどいな。できるだけ手出しをしないほうが本人のためになるかと思ったんだよ」


こちらを向いて


「毒消し薬の大事さがわかったでしょ」


「は、はい」


相変わらずサドって・・・アーチェさんは優しいお兄さんだと信じたかったけど・・・。

いや、自分の信じたいものを信じよう。


ピコン、バッシブスキル、火事場の馬鹿力を手に入れました、とのアナウンスが。


「火事場の馬鹿力ってなんでしょう・・・」


「おー、残り1%で毒からの復活をとげるってやつか。ぎりぎりで死にやすいから手に入れるのむずかしいんだぞ」


「よかったね」


アーチェさんのよかったねがなんだか黒く感じます。

1%て半分殺す気ないと難しいんじゃないですか・・・。










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