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洞窟の前に誰かがいる。

NPCかと遠目に見えたそれは男性のプレイヤー2人だった。


さらに言うとラジェとアーチェさん・・・。

なにしてるんですか、あなたたち。


「お、来たな」


ラジェさんがにやっと笑いながら片腕をあげた。

アーチェさんは困ったようににこっと笑っている。


「お二人とも何をしてるんですか?」


「ん、ギルドの新入りを助けてやろうと思ったんだよ」


「あやしいです・・・」


「何言ってるんだ。助けるさ。この男がね」


バンとアーチェさんを叩く。


「ラジェさんは何をするんですか?」


「ん、そりゃあ写真撮影に決まってるだろ」


「え・・・まじですか・・」


「まじまじ。じゃあがんばっていこうか~」


ジト目で睨んでも効果なし・・・。

この人高レベルなのになんでこんなことに情熱傾けるんだろう。

しょうがないので、そのまま洞窟に入っていく。

どうせ初心者用の洞窟だろうから、問題なく進めるでしょう。


シャッターをきるラジェさんを極力脳内から追い出して、どんどん進んでいく。


細長い廊下にはときどき松明がついていて、歩きやすい。

向こうからこちらにスライムが溶けたような水っぽいモンスターが近づいてきた。

タイミングを合わせて短剣を突き刺す。


んと、ポイズンスライムか。毒持ってるかもしれないね。

とはいえ、何も持ってきてないので、必死で短剣を突き刺す。

5回ほど刺したところでやっと倒せた。なんとか毒にはかからずにすんだかな。

ふぅっと息をつくと、横からパシャ。

人が必死で戦っているのに、なんかイラっとしたのでスライムの切れ端を投げつける。


「うぉ、レンズが汚れるだろ」


いつのまにカメラマン魂を習得したんだ・・・。


しょうがないのでそのままどんどん進んでいくと、1匹づつスライムが現れ、そのたびに撃破していった。

ピコン、短剣スキル、ダブルアタックを手に入れましたとのアナウンスが聞こえる。


「あ、スキルを手に入れたみたい」


「お、やったな」


「よかったね」


「スキルを手に入れたわね。アクティブスキルは技の名前を宣言するか、タイミングよく体を使うかで発動するわよ。最初は宣言して勝手に体が動くのを覚えるのがいいわよ」


妖精ルーナが補足説明してくれる。

よし、ちょうど向こうからやってきてる敵がいるから使ってみよう。


「ダブルアタック!」


体が勝手に動いて敵に2度の攻撃を与える。なるほど、このタイミングを覚えるのが難しそうだわ。


「ひゅーひゅー、いいねいいねー」


気が散るしね・・・。









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