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なんか釈然としないものを感じつつも、気を取り直す。
いつの間にかLVも9になっていた。お金のほうは、えーと現金が大体6000ゴールドか。
あとウルフの毛皮と牙が200枚くらいづつ。
これだけあればそろそろ武器が買えるかなぁ。
ギルドチャットをオンにしてみる。
「こんにちはー」
「お、るしふぇか」
「るーちゃん、こんにちは」
「よー、がんばってるか?」
「えーと、ちょっとお聞きしたいんですが、武器でお勧めのものってありますか?軍資金は6000ゴールドにウルフの毛皮と牙が少々なんですが」
「ん~、何をやりたいかによるかなぁ」
「ウルフの毛皮は革製品の生産やるなら持っておいたほうがいいよ」
「生産は今のところ考えてないです。魔法をやりたいんですが、この町では売ってないみたいなので・・・」
「北の洞窟にはもう行ってみた?」
「まだです」
「確か北の洞窟で武器が宝箱に入ってたようなきがするなー。がんばって貯めたお金だろうから大事にしたほうがいいかも」
「そうなんですか。じゃあそれまでこのまま頑張ってみようかなー」
切れ味の悪い短剣だけど、このまま洞窟までいっちゃうことにしよう。
ギルドチャットを切ると町の北の洞窟に向かう。
「は~。もう洞窟かー。早いわねー」
ルーナが呆れて着いてくる。
てくてく森を抜けていくといかにもそれっぽい洞窟が見えてきた。