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さて、最後の一人に目をやると、黒髪黒目のメガネの男の人間でした。

手になんか持ってます。


「僕はカイザー。てことで、はい。これ」


目の前に差し出されたのは猫耳でした。

ネコミミ!!

意味わからないし!


「帽子装備してないよねー。これあげるよ」


にこっと人のよさそうな顔で言ってくる。

帽子はないけど・・・なぜに猫耳??ラジェさんのお仲間か??


「えぇぇえええ、ずっるぅううい。それもレアアイテムじゃん。姫ちゃんもずっと欲しかったのにぃい」


粘着女がにじり寄ってくる。


「さすがだ!カイザー!!よくわかってるじゃないか!」


ラジェさんがまたテンション高くなって壊れてきている。

あぁああ収集がつかなくなってきてるよー。


「お礼は言ってね」


カイザーさんが要求してくる。

まだ貰うとも言ってないんだけど・・・。しかし、帽子もほしいしなー。猫耳もけっこう可愛いよね。

コスプレには抵抗あるけど、レア装備か・・・。


「ほら、はやく、ありがとうご主人様って言ってみてよ」


ぐっ、やはり貴様もラジェの仲間か・・・。


「ありがとうご主人様~、ありがとうご主人様~」

粘着さんがカイザーさんを上目遣いに見上げて、お礼を言っているのを見事にスルーして


「ほら、はやく装備してお礼言ってよね」


急かしてくる。

なんてカオス!!


これくらいならわざわざバッグに戻さなくても直接付けれるかな。

こんなときになんだけど、拘りのある人は服なんかもいちいち普通に着るみたい。

バッグに入れて装備したほうが楽なんだけどね。


ってそんな逃避してる場合でもないか。

粘着はますますキレてきてるし・・・奪われかねない。

女は度胸だ!


猫耳を装備すると、


「あ、あり・・・、あ・・・、やっぱり言えないーー!」


がんばってみたけど、こんな衆人環視状況でそんな台詞言えないよ。

恥ずかしくて真っ赤になっていると、またしてもラジェさんがパシャパシャ写真を撮っている。


やっぱ、返すか。

そう思ったら、カイザーさんになぜかニコッとすごい神々しい笑みで微笑まれ


「どういたしまして」


ん???いいのかな??

冗談だったのかな。


ラジェさんはカイザーさんをバンバン叩いてグッジョブ言ってるけど・・・。


「ありがとう」


普通にお礼を言ってみる。

ギュッとなぜかミーシャさんに抱きしめられていたりして。


「え? え?」


びっくりしていると


「もーーー!かっわい~~」


さらにギューっとされてしまった。

ミーシャさん。胸が大きすぎて息が苦しいです・・・。


その後しばらく、ラジェさんはパパラッチも顔負けの動きで写真をとりまくってました・・・。




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