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World Creation Online  作者: Wiz Craft
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  S5 対決 マンドラゴラ!?

S5 対決 マンドラゴラ!?


 創世暦元年 2月20日

 GOD:Luna 惑星:Luna Lee


 こんにちは。ルナです。今日はラヴィの森に来ています。

 実はみなさんにご報告があります。先週からずっと星砂の海岸線で貝殻拾いをしてきましたが、とうとう目標の八十一枚を集めることができました。

 これもみなさんのおかげです。ありがとうございました。

 実はお菓子とかジュースとか、チェリオの餌にさくらんぼとか余計なものを色々と買ってしまったので、予定よりも大幅に枚数が増えて倍の百六十枚を集めることとなりました。

 それで前回の日誌から一週間もかかってしまったというわけなんです。

 ほんとにすみません。

 ただ目的のブロンズランスと癒しの水はばっちりと買うことができました。


 槍についてサイズ的にわたしの身長で扱えるかなと心配していたんですけど、そこはきっちりと対策がされていてプレーヤーの体格に応じて武器や防具は適切なサイズにリフォームされるようなんです。これは親切設計ですよね。

 ブロンズランスを手に持ってみた感想ですが、かなりずっしりと重いです。


 とりあえずは準備は整ったので今日は早速実戦を行ってみたいと思うのですが。

 チェリオがきちんと魔法を使ってくれるのかも試したいですしね。

 敵がいない状態ではいくらお願いしても魔法を使ってくれないみたいなので。

 ラヴィが生息する森の外れにマンドラゴラを一匹だけ配置してみたんですが。あ、マンドラゴラは貯めたお金で購入しました。

 非常に魔法攻撃力が高いことで知られるマンドラゴラですが、実は討伐したときに貰えるお金もすごく多いんです。Lv1のモンスターの中では飛び抜けていて一匹倒すごとに9ELKもらえる上に、ドロップ素材であるマンドラゴラの根も高く売れます。

 なのでぜひ頑張って狩れるようになりたいのですが。


 この辺りに居るはずなんですけど。

 マンドラゴラは時折地中に埋まって寝ていることがあるそうです。視力は衰えていてほとんど周りは見えていないそうですが、その代わり聴覚は発達していて音で周囲の状況を察するそうです。

 なのでプレーヤーが近付くと寝ていても地中から飛び出てくることがあるそうなんですが。

 それを聞くと怖いですよね。いきなり目の前に飛び上がってきたらわたしたぶん大声で!?


 きゃぁぁぁぁぁぁ!?

 

 何ですか!

 出た! 出ました。茶色い。根っこ。根っこが飛び上がって!

 ちょっと落ち着かないと。深呼吸して。


 ダメです。心臓がばくばくして。

 反則ですよ、ああいうのは。

 あれ、チェリオは?


 居ました。チェリオが一人でマンドラゴラと戦っています。

 わたしはなんて主人なんだ。可愛いペットを置いてきぼりにして逃げるなんて。

 

 チェリオ、わたしも戦うから。もう逃げないから、ごめんね。

 わたしがダメージを与えないとマンドラゴラは倒せません。

 槍も持ってるし準備はオーケーです。


 走りこんで腰に構えて左手を逆手に、右手を引いて後ろで被せて。しっかりと握って。

 大丈夫、心配はありません。結構練習したんですから。

 

 マンドラゴラが両手の蔓を鞭のようにしならせて振り回しています。

 これを見送ってから勢い良く距離を詰めて、一気に突く。

 当りました。3という数字がポップアップしました。どうやら与えたダメージみたいです。

 体力ゲージの半分近くを奪いました。


 チェリオ、やれるよ。わたしたちやれるよ。

 続いてもう一撃。残念、かわされました。

 敵が攻撃態勢に入りました。身体を捻ってまた鞭のような蔓の攻撃です。


 直撃を受けましたが物理攻撃は大したことないのでダメージはありません。

 ただ少しマンドラゴラとの間に距離ができてしまいました。

 

 あれ、なんか光ってます。

 チェリオが興奮した様子で飛び跳ねています。

 魔法でしょうか。どうしたらいいんだろ。避ける……避けた方がいいのかな。どっちに?


 水球がどんどん大きくなっていきます。

 怖いです。どうしよう!?


 きゃぁぁぁぁぁぁ!


 うう……痛いです。すごい衝撃です。

 直撃を受けて三メートルほど弾き飛ばされました。

 ダメージは……やだ。体力が半分以上、HP10あった体力がHP3になって赤点滅してます。


 マンドラゴラが愉快そうに笑い声を上げてます。

 これが噂の魔法攻撃……強いです。

 

 そうだ、チェリオは無事でしょうか?

 居ました。傍らでじっとわたしを見守ってくれていました。


 あれ、チェリオも水色に光っています。

 もしかして、これは魔法でしょうか?


 チェリオの身体が強く輝きました。

 同時にわたしの頭上から霧雨のような水が降り注ぎます。

 体力ゲージがどんどん回復して行きます。

 間違いありません。癒しの水です。


 チェリオがわたしに魔法を使ってくれました!

 ありがとう、これでまた戦えます。


 マンドラゴラが再び光り始めました。

 だけどそうはさせません。

 そうやすやすと何度も魔法をくらってなるものですか。

 結構痛いんですから!


 これでも食らうがいいです。

 当りました。ダメージは2です。敵のHPがもう少し残っています。

 しぶといですね。


 あれ、まだ光ってる。

 攻撃しても止められなかった?

 またですか、もう!


 避ける暇は無さそうです。ここはしっかり構えてガードして。

 来ました!


 やっぱり衝撃すごいです。

 槍を引いて両手で構えていてもダメージ6を受けました。

 チェリオ、お願い!  


 賢いです。わたしが声をかける前から既にチェリオが詠唱に入っていました。

 水のシャワーが身体に降り注いで体力が回復して行きます。

 全快です。


 笑い声を上げていたマンドラゴラが何やら騒いでいます。

 また光り始めましたが、今度はチェリオを狙っているようです。

 そうはさせません。いい加減に! 


 腰に構えて。両手を引いて、そして勢い良く突く!


 どうでしょうか、かなり手応えはあったんですが。

 あ、すごいです。ダメージ6です。え、これはクリティカルヒットなのかな?

 あっという間にHPゲージが減って0になりました。


 弾き飛ばされたマンドラゴラが光を立ち上げながら消えていきます。

 やりました。


 チェリオが飛び跳ねて喜んでいますが、苦しい戦いでした。

 もし癒しの水が無かったら確実にやられていましたね。

 それにしてもお利口さんです。


 非常に厳しい戦いではありますが、大ダメージを受けてもチェリオが回復してくれるのでこれなら充分に戦っていけます。

 なんか言いようのない嬉しさがこみ上げて来ました。

 わたしたち勝ったんだよ、チェリオ!

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