ぇ?これって…
誠に勝手ながら前作3話をお読み戴かないとわからない仕様となっております。(笑)
俺は異世界から勇者として召喚されるのを夢見ている!
小説が好きで異世界転生や異世界転移、異世界召喚に憧れていた。
愛車の原付『シュバルツ号』が召還されて約1ヶ月、前回と同じパターンならそろそろ返却時期である。
今日俺は大学の研究棟の1階にある所属する研究室にいた。
こう見えてリケダンなのである。
今日はとある菌の増殖を電子顕微鏡で観察している。
丁度昼時で俺以外は席を外していた。
その時、目の前に眩いばかりの光が!
『ぇ?これって…シュバルツ号の返却…か?』
「やべぇ!机の上の物、避けなきゃ!」
そう、目の前の机には
遠心分離機 ¥249,000(税抜)
電子顕微鏡 ¥146,250(税抜)
インキュベータ ¥459,000(税抜) などなど
苦学生の身分では弁償出来無い物達が!
普段の自分とは思えない程の速さで機材を背後の机に避ける!
「とりあえず…高価な物は避けれた…」
光が消えるのを待つ。
ガシャーン!
背後から音が!
「ぇ?なんで?」
背後の机に『シュバルツ号』が…
当然下には機材達。
シートにメモが貼ってある。
『今回も貸してくれてありがとう。
また、動かなくなったので返却します。』
おおー!今回は遂に漢字まで覚えたか!
やるな!神官!
俺はとりあえず、研究棟の屋外に面したドアを開け愛車『シュバルツ号』で振り返る事無く明日に向かって走り出した。
もう流石に打ち止めですかねぇ…。
因みに設定はガバガバです(笑)