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第9話 レベルアップ

「見つけたでござるよ」


気分は隠密部隊である。2匹のゴブリンを見つけた俺は遠巻きにゴブリンを確認する。あいつらのうち1匹は白い何かを抱えている・・・あ、あれは卵ではないだろうか。


(マジか。どこで見つけてきたんだろう。)


意気揚々と集落方向に帰ろうとしているところを見ると奴らからしても中々とれないご馳走なのではないだろうか。とりあえず、なんとかして奪いたい。


俺は、奴らの後ろ側に回り込みながら近づいていく。プランとしては、尖った棒で突撃を行いゴブリンの胸を差した後に、卵を抱えているゴブリンの頭を斧でカチ割りながら落ちそうになった卵を回収するという方向で行こう。


俺は尖った棒を水平に構えゴブリン目掛けて突撃した。


「ギギ!」


お馴染みの棒を持ったゴブリンを背中から刺す。振り向くよりも素早く移動した為に仕方なしだ。結構な力を右手に込めて刺した為に、手を擦り剝いてしまった。が、そのまま左手に持っている斧でゴブリンの頭を側面から水平切りでカチ割る。正直グロが卵優先なので卵が地面に落ちないように超集中する。


俺はゴブリンの手からゆっくりと落ちそうになる卵を我が子の様に優しく包んだ。子供なんか居た事ないけどね。


(獲ったどー!!)


俺は右手を高く掲げた!よゐ子の皆はマネしないようにね。


「ん?」


急に心臓から全体に広がるように熱くなった気がする。これは・・・・


ステータスを確認すると階位が「2」へと変わっていた。レベルアップしたのである。この辺りは定番通り怪物を倒すと階位が上がるのか。


嬉しいのも束の間、ある事に気づく。卵大きすぎ問題である。片手で持つことは可能だが、石斧か尖った棒のどちらかを置いていかねばならない。。。悩み所である。。


(メッチャ卵割って食べたい!食べたいけど。。。)


我慢の子である。我マン子である。まだゴブリンを4匹しか倒していない。できれば後、5匹か若しくは8匹くらいは倒したい!


悔しいけど、ゴブリンの死体と同じように卵を隠すのだった。

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