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狐面は伊達じゃ無い!  作者: 遮二無二
3章 登場!謎の美少女狩人!
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第29話 先・祖・伝・承

明けましておめでとうございます!

年明けから厄が半端無いのでお祓い行きました!

ようやく落ち着いたので投稿を再開していきたいと思います。

「ほぉ、まだ若いのにこの古い歴史き興味を持つとは感心感心。なぁに、ワシの先祖が初めてストラーナを開拓した最初の民なんじゃよ。そして先祖が残した言い伝えあってのぅ」

「像に関してのか?」

「うむ。この村には最初はこの像は存在しなかったようじゃ」

「あれ、この像を発見してここに移り住んだじゃなかったのか?」


 確かアルはこの像を発見してから移り住んだと言っていた筈だ。

 しかしおじいさんの話では最初は無かったと言っている。


「それはワシの先祖以降に移り住んだ村人の話じゃのう。もう今のストラーナにはワシしか最初の移民集団の子孫がおらんのじゃよ」

「なるほど。それで、この像の言い伝えって?」

「うむ、この村が開拓され始めて数年。豊かな森の恵みの恩恵を受け、ストラーナは少しずつ開拓されていった。しかし唐突に化け物が現れたのだ」

「化け物……まさかあの像の?」

「その通り。体長3mを越える巨大な人間だったそうだ。その大男は力のままに暴れて村を滅茶苦茶にしていき、村人も殺していったようなのじゃ。しかし……そこに現れたのじゃ。【ミコ様】が」

「ミコ様?」

「ミコ様は長い黒髪黒目の少女で白い服に赤いロングスカートと言った出で立ちだったそうじゃ。ミコ様が大男の前に果敢に立つと、大男はたちまち苦しみ体が固まったかのように動かなくなったとか。そして大男は瞬く間にに石のようになり、今では村の魔物避けの像になった……と言うのがワシの先祖の言い伝えじゃな」


 ミコ様とやらの能力だか魔法は鉄仮面が母さんに掛けた石化に近いか?

 ミコ様の事を知れば何か母さんの石化を解くヒントになるかもしれない。


「ミコ様について他に何か言い伝えは残っているのか?」

「質問してもお礼を言っても『自分、ミコなんで』と言って去ってしまったようなのじゃ。悪いが詳しい言い伝えは他には知らんのぅ。なんと言っても千年以上前の話じゃからのぅ」

「千年!? そんなに昔の話だったのか!」


 千年も前だと流石にこれ以上は情報を得られないだろう。

 ミコ様とやらの名前を聞けた聞けただけでも収穫かな?


「まぁこれはワシの推測だが黒髪黒目と言えばバイアロス大陸出身の者が多い。もしかしたらミコ様もバイアロス大陸からアーネスト大陸のこの村に来たのかもしれんのぅ」


 黒髪黒目ってバイアロス大陸出身の奴が多いのか。

 俺も今はタマモの能力で金髪青目になっているけど本来は黒髪黒目だ。

 そして母さんも同じ色をしているのでやはりバイアロス大陸出身なのだろうか?

 どうやら目的地であるバイアロス大陸には母さんの石化を解くヒント以外にもいろいろ有りそうだ。


「ありがとうおじいさん。凄く為になったよ」

「ほっほっほ。お嬢ちゃんの力になれて良かったわい。じゃあの」


 おじいさんは歩いて離れていく。

 そして回りに誰も居なくなったのを確認してタマモに話し掛ける。


「どうだタマモ。ミコ様って知ってるか?」

『いや、知ら無いな。どうやら私を封印した奴とは違うようだ』


 そう言えばタマモは俺に過去の事を全然語ってくれていない。

 そろそろタマモの過去の一つや二つ位聞いても良いだろう。


「なぁタマモ、お前を封印した奴って……」

「おーいイズイズ~!」


 何者なんだ? そうタマモに聞こうとすると遠くから声が聞こえる。

 この元気な高い声で俺の名をこんな呼び方をする人物は一人しか居ない。


「ティティ、用が終わったのか?」

「うん! ボクの用は終わったよ。イズイズを見つけたから声を掛けたんだけど何をしていたの?」


 ニコニコと笑顔で話すティティ。

 頭頂部にあるアホ毛もご機嫌に揺れている。


「この像が気になってな。ちょっと調べてたんだ」


 俺は背後にある像を親指で指して説明する。

 そうするとティティは琥珀色の目を細めて像を凝視する。

 ティティも興味を持ったのだろうか?


「…………この像……ふーん」


 ティティは像におもむろに近づいてペタペタと触る。

 材質でも気になったのだろうか?

 さっきまでのニコニコとした表情では無く、少し真剣そうな顔つきだ。


「どうした?」

「えへへ、何でも無いよ!所でこの像ってどれくらい前から有るのかな?」

「確か千年近く前らしいよ」

「へー……そうなんだ」

「何か気になったのか?」

「えへへ、古そうだなーって思っただけだよ!」


 ようやくニコニコとしたいつもの表情に戻った。

 ティティは石像とか好きなのかな?

 会ってから初めてあんな真剣な顔を見た。


「そうだ! ボクはイズイズに用が有ったんだよ!」


 あっ、思いだしたと右手の拳で左手の手の平をポンと打つティティ。

 アホ毛も直立していて、やはりあのアホ毛は筋肉や神経が通っているのでは?と言わんばかりの動きだ。


「用? それはなんだティティ?」

「イズイズ! 二人でヒトウに行こうよ!」

「ヒトウ?」


 ヒトウって一体何だ? 行くと言うことは地名とか場所の事なんだろうけど。


「良いところが有るんだ! 夕方前にストラーナから少し出ようよ!」

「おう?良く分からないけど良いよ?」


 こうして俺は少しだけ情報を手に入れ、ヒトウとやらに行くことになった。

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