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狐面は伊達じゃ無い!  作者: 遮二無二
3章 登場!謎の美少女狩人!
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第23話 羞・恥・命・名

 今俺達の前には以前装備を探しにこの倉庫に来た際に一番先に目に入った【超ミニスカ和服】である。

 多分普通に来たら俺の場合(フンドシ)が丸見えであるが、流石に常に下着を露出して歩く趣味は俺には無い。


 時は遡って俺とタマモの会話に戻る。


「だ、だとしてもよ~これじゃあ()()()()()だろぉ!?」

「うむ。だったら下に股引(ももひき)を穿けば良かろう」


 股引? もしかしてスパッツの事か? そうか、何か下に穿けば恥ずかしく無いじゃないか!


「いや、普通にズボンを穿けば良かった話だったんだ!」


『…………まぁ着替えてみろ。私の話が直ぐに分かるはずだ』


 俺は超ミニスカ和服装備と普段使うパンツをクローゼットから引っ張りだして着替える。

 そして姿見で自分の姿を確認する。


「だっさ! そして外見より短い!」


 きらびやかな和服の下にカジュアルなパンツ……駄目だ、これは真っ白なケーキの上にステーキを乗せる、そんな具合の組み合わせの悪さを感じる。

 そして和服のスカートの部分が短すぎて、スカートとしての肝心な機能を果たしていない。


『私の言った通りであろう。大人しく股引を穿け。私の見立てではそれが最善の格好だ』


「分かったよ……」


 俺は言われた通り家に置いてあったスパッツを穿いて、姿見でもう一度確認する。


「くっ、悔しいけど滅茶苦茶似合ってやがる」


 超ミニスカ和服と家に置いてあった一分丈のスパッツがかっちりと噛み合い、もう他の組み合わせが考えられないほど似合っていやがる。


『フフフ、そうであろう?私の美的感覚は優れているからな』

「でもこの袖は邪魔だな……肩から破ってやろうかな?」


 この装備は和服故に袖の部分が広がって、普段の装備と違い、動き難い。

 だったら袖の部分を引きちぎって袖無しにしようかなと俺は考えた。


『戯け、その袖は暗器を収納するためのものだ。多少動き辛いかもしれないが慣れろ』


 あ、ホントだ。

 手を袖に突っ込んでみるとクナイやら何やら取り付けられそうなポケットが沢山ある。

 案外有りかも。


『似合っているぞイズナ。次の装備が手に入るまでその格好決定だな。ヨシノとお揃いだ』


 母さん、本当にこんな格好を……? ちょっとあの母さんからは考えられない。

 昔はヤンチャしてた……的な?


「う、うぐぐ。しょうがない……どうせ直ぐに手に入るだろ……」

『む? 嫌な予感が……』

「もうやめてくれ!」





 …………って事があり、今、約束の時間に遅れて俺はギルドに来た。

 因みに魔の森からアルストまで走ってこの装備の着心地を試してみた所、黒装束以上に軽く、下半身の動きが一切制限されないので動きやすくはあった。

 不本意だが、黒装束より上等なのだろう。


「お、お待たせー」


 アルストの皆にじろじろと見られ、俺の羞恥心は最高潮に達てしており、顔が燃えそうなほど熱い。


「良いわね。最高よ」


 カウンターに立っていたユリ姉が俺を見ていきなり親指を立てる。

 一体何に対しての感想なんだろうか。





「それじゃあこれでパーティー結成の手続きは大体終了よ。後はパーティー名を決めないとね」


 ユリ姉に渡された書類に俺らの名前等を書き、手続きをする。

 そして最後の項目にあるパーティー名を決める話になった。


「うーん、パーティー名か。何にも考えていなかったな」


 俺はテーブルを囲う椅子に座るユリ姉の膝の上に当然のごとく座らされる。

 そして足回りを撫でるはくすぐったいから止めて欲しい。

 他の二人も席に着き、パーティー名を考える。

 おっ、良いのが思い付いた。


漢組おとこぐみ

「「却下 (です)」」

「イズナちゃん、それは無いわ」

『ネーミングセンス皆無だな』


 ノータイムで断られた。

 しかもユリ姉とタマモにまで言われる。

 くっ、良いと思ったんだが。


「ならば皆の名前を取ってイズウィアルはどうだ」


 ウィルが次に意見を出す。しかしなんかこうシンプルで良いんだけど……言葉の響きがねぇ?


「何か意地悪(イジワル)みたいだな」

「むぅ……」


 ウィルも言われてからそう思ったのか、あっさり引き下がる。


「ユリィ親衛隊はどうかしら?」


 ユリ姉も意見を出す。

 いや、どんな集団なのそれ?

 こうなったらこの中で一番まともそうなアルに期待するしかない。


「アル、何か名案は有るか?」


 アルは何かを考えながら呟く。


「ユリィ親衛隊? ユリ、百合。フラードゥリー……」


 ユリィ親衛隊気に入ったのか? 何かぶつぶつ言っていて怖いぞ。


「お、おーい?」

「フルールドリス」

「え?」

「百合の花の事です。僕達のチーム名はフルールドリスでどうですか?」

「あらアル君。まさか私の名前に近い響きの百合から拾ってくれたの?」

「えぇ。僕らが全員アルストで一番お世話になったのはユリィさんですからね」


 へー、俺はともかく二人も知らないうちにお世話になっていたのか。

 響きも悪くないし良いと思う。


「良いな。それにしよう」

「異議無しだ」


 ウィルも同意してくれた。

 アルはどうやらネーミングセンスが良いようで、助かった。

 ユリ姉が書類の最終項目に俺らのパーティー名を書く。

 これで手続きは完璧だ。


「出来たわ! パーティー【フルールドリス】結成!」


 こうして俺らはパーティーを無事に組むことが出来た。

ユリィ「あれ、イズナちゃんスパッツの下って何も…いや、正しいって言えば正しいわね。」


イズナ「?」

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