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狐面は伊達じゃ無い!  作者: 遮二無二
2章 集結!二人の男!
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幕間 アルは選択する

 僕たちがパーティーを組んでから2日後の話だ。

 僕はイズナさんのパーティー(まだウィルさんとは組めていなかったみたいだ。)に入れて貰い、今はイズナさんの家でお世話になっている。

 ウィルさんは新人故に防衛任務の研修が有るらしく今日も街に行ったが、僕とイズナさんはお休みだ。


「イズナさん、じゃあこれ、洗濯しますね」

「悪い、頼むわ~アル」


 初めて会ったときみたいな黒装束では無く、普通にシャツとパンツ姿で新しく紐をつけ直した狐面を着けて居間でごろごろしている。

 今はまともにお金が払えないので家事をやると申し出たらそのまま承諾された。


「うわー、これはウィルさんの下着ですか。やっぱり体が大きいだけあって下着も大きいのですね。こっちはイズナさんの服ですね。僕と同じ身長位なのでやはり小さいですね」


 多少使えるようになった魔法を利用して洗濯する。

 ウォーターボールに服と洗剤を入れてウォーターボールの中に対流を起こして洗濯する。

 前のパーティーのダミアンに出会ったら無料で洗濯してあげよう。

 イズナさん、彼女は不思議な人だ。

 女の子なのに同性ににモテたい! とか言い出したり、男らしさを追及してたり……何よりも狐面が取れた時の容姿には驚いた。

 天使とみまごう如く可憐さだ。

 しかし本人はそんな容姿を見せるのが嫌なのか、ご飯の時も狐面を着けている。

 まぁ彼女には容姿では無く、その心持ちに僕は救われたので、彼女が語るまでは何も聞かないつもりである。

 誰にだって隠し事の一つや二つはあるのだ、そう僕にだって……


「何でしょうかコレは?」


 皆の服を洗っている時に一つだけ不思議な物を見つけた。

 一枚の布に端の部分に紐が着いている、Tの字の布の生地的にタオルでは無いだろう。

 よし、後でイズナさんに聞いてみよう。

 洗濯が終わり、干す前にイズナさんに聞いてみる。


「イズナさん、この布は何でしょうか?」


 イズナさんの目の前でT字の布を広げて見せてみる。


「ん? あぁ、(ふんどし)だな。母さんが昔一度だけ作ってくれてから、はまって、今は自作して褌を使っているんだ。母さん褌姿の俺はあまり好きじゃなかったみたいでなぁ。それも俺が作ったやつだな」

「褌?何ですかそれは」

「コレだよ。ホラ」


 そう言うとイズナさんは急にパンツ(注ズボン)を脱ぐ。

 その下には先程の紐が着いた布をどうにかして下着のように穿いているようだ。

 なるほど、褌とは下着のことだったのか! って、いきなり何で下着を見せるんですか!?


「ちょっ! イズナさん!?」

「!! タマモ分かった! うるさいって! 穿くよ!」

「あ、危ない!」


 急に何かを言い出しパンツを上げようとするイズナさん。

 しかしバランスを崩し転倒しそうになっている。

 僕は咄嗟にイズナさんの方に向かい、体を支えようとする。


『美少女~』


 なんだこの呪いの声!? 今までで初めて聞いた呪いの声に僕が驚くと、急に謎の力が働き足がもつれる。

 どしんと家に響き、結局二人とも倒れてしまった。


「痛てて。大丈夫かアル?」

「え、えぇ僕は大丈夫ですっ……!」


 僕はパンツを脱ぎかけのイズナさんを押し倒す形で倒れていた。

 イズナさんは狐面が僕の手に当たってしまい取れていた。

 いつもの金髪では無く、黒髪黒目で頭を打った痛みでか涙目の美少女が目の前にいた。

 しかも手がむ、む、胸に! この体制は流石にまずい! 殴られても文句は言えない!

 しかしイズナさんは慌てること無く冷静だ。


「悪いけど速く退いてくれ。重い」

「すみません! 色々とわざとじゃないんです!」


 僕が謝りながら飛び起きて退いた後にパンツを穿くイズナさん。

 次に狐面をイズナさんが取り付けると髪がみるみる金髪になっていき、印象も変わるような錯覚がした。

 本当に不思議な面だ。どんな魔道具だろうか?


「良いって。今回はタマモが悪い」


 またタマモと言う言葉が出てきた。

 誰か人物名だろうか?


「タマモって……?」

「あっ、こっちの話だ。気にしないでくれ」

「本当に色々すみませんでした!洗濯物干してきます!」

「おう、宜しく~」


 なんて器が大きい人なんだ。

 僕も子供とは言え、男の人にこんな仕打ちをされて怒らないなんて!

 本当に申し訳ない気持ちがいっぱいでその場から走り出す。


『美少女とラッキ~スケベ~グヘヘ』『洗った下着を本人に見せつけるとは……』『死ね!』『変態!』『女の敵め!』『貴様らだけ良い思いをしやがって!』


 ッ! 絶対この最初のセリフの呪いのせいだ! 呪いって種類多すぎですよ! こんな変態じみた呪いもあるのですか!?

 いや、コレは僕が洗濯してこの褌の事を聞かないことを()()していれば!?

 僕はパニックを起こして変な考えに至っていた。


 こうして僕は恐らく選択ミスをして危うくイズナさんに軽蔑されるところでした。

 しかし、その、普段は見せない足はとても綺麗だったし色々と柔らかかった……






 しばらくアルが申し訳無さから異常に優しいのをイズナは不気味に思うこととなるのだった。

ふんどしは私の趣味では有りませんのであしからず。


イズナは下着を男同士でTシャツのロゴを見せるような感覚で見せただけですが、タマモに思い切り怒鳴られました。


明日から少し外伝的なものを挟みます。

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