第一話 面接で天井を破壊するのは罪に問われますか?
第一話です! 普段よりも文字数多め。
「では今日は、冒険者について勉強をしましょうか」
「はーい!」
アレンの元気のいい返事に、周囲の微笑ましそうな目が集中する。
石造りのドームの中に数十人分の椅子が並び、アレンの隣の二席分以外の全てが埋まっていた。
ドームそのものは殺風景、豪奢な装飾などはされていないものの、そこを埋める人々の個性と社交界のドレスとはまた異なったそれぞれの輝きは、まるでドームそのものの寂しさを埋めるかのようだ。
鎧を着て腰に宝飾のなされた剣を差し、今か今かと期待に胸を膨らませている青年。
竜のオブジェが先端に付いた杖で地面を叩く、漆黒のローブに身を包んだ見るからに厳格そうな老人。
まるで自分の地位と存在そのものを誇示するかのように人間二人分はあろうかというサイズの袋を背負った、絢爛たる貴族のようなチョッキを身に着けた壮年の女性。
健康的で無い事が服越しにも伺える長身痩躯を錬金術師の正装、淡い水色の外衣に包んだ男。
冒険者。魔法士。商人。錬金術師。
担う役割も自身が追い求める道も異なる人種がこの場所に一堂に会して何をしようというのか。
「皆様、お待たせしました! ではでは、これより第37回『中小ギルド合同発掘会』を始めまーす!」
事情を知らない人間が見れば首を傾げるであろうその光景に対する答えは、並べられた椅子が向いている方向に設けられた広く開いたスペース、そこに立つ女性から語られる。
同時に場に渦巻く、熱狂の感情とそれを表した声、音。うおおおお! という雄叫びから、いいぞいいぞーと囃し立てる声や、口笛も。
集まった中でも主に冒険者と思われる人間が発した大声を、魔法士や錬金術師といったあまり騒ぎを好まないであろう人種は白い目で見つめている。
「発掘会?」
「ええ。ギルドと冒険者が互いに互いを選ぶ場、のようなものです。規模の小さなギルドは中々求める人間を得るのが難しいですからね」
勢いに気圧されながらも、アレンは隣に座るリネットへと聞き慣れないこの会合の名を尋ねる。
「大きなギルドは大きい、というだけで人が集まります。それは何より、ここなら食っていける、安心だろうという安定感があるからですね。でも、小さなギルドに個人的な親交以外で人が集まる事は少ないです」
「うん、もし俺が冒険者でどっかギルド入ろうかなー、って選ぶならラルフの兄ちゃんのギルドには入らないかな」
「賢いですねアレン君は」
無邪気に毒を吐くアレンを優しい瞳で見るリネット。
「組織強化の時期と重なれば、大きなギルドはどんどん新人を加えていきます。それも、まだ駆け出しの初級冒険者でも簡単に。こんな事が可能なのは、最初はお荷物でもその負担を支えられる経済力と、後に十分な戦力に育て上げる事ができる教育態勢が整っているからなのです」
「でも、ここに集まっている方々が運営している中小規模のギルドは違います。多くの新人を育てているだけの余裕は無いし、教育に回せるだけの人もいません」
リネットの話に耳を傾けながらも、アレンは前を見つめていた。
これから何が始まるのだろうか、と。
そんな少年に答えるかのように、ドームの奥の扉が開く。
瞬間、アレンは場の空気が変わるのを感じ取る。
集まった人々の表面上の態度は何も変わらない。冒険者ギルドと思われる人間は相も変わらず同業者と話し、時にげらげらと笑い声を上げている。商人も同じようにこんな場にも関わらず近くの席に商談を持ちかけ、その相手である錬金術師の男は舌打ちをして無視をしている。
だが、一瞬だけ、空気が張り詰めた。
ここからは一時も見逃さない。そのような、各々の形は違えど熱意のような、いっそ殺気に近いとまで言える気配。
小刻みに震える体を抱いて、アレンは考える。
これが、ギルドという組織を束ねる人間の威風なのか、と。
同時に思う。ラルフの兄ちゃんもここにいたらこの人たちみたいな感じになるのかな、と。
そう、現在この場所、ギルドマスターの集いにいるのはギルドマスター補佐のリネットとギルドマスターの弟子、アレンだけ。肝心かなめのギルドマスターそのものは今ここにいないのである。
新たな人材を発掘するための、組織強化に欠かせないこの行事。行われるのは季節に一回とそう多いわけでもない。常に他と競争しながら自分達の力を高めていかねばならならギルドという組織において大きな意味を持つ行事なのだが、当のギルドマスター、ラルフはその場にいなかった。
「まったく、角ウサギが大量発生したから儲け時だ、とは」
何故ならば、テッサと共に狩りに行ったからである。
彼にとって、優先度は人材獲得より角ウサギが優先するのだろうか。
アレンと一緒に行って来て、そこでギルドとか冒険者の事とかあれこれ教えてやってくれ。ラルフからそう聞いた当初はこのように思っていたが、ラルフとしてはどうも今回の人材獲得に関してはあまり重きを置いていない様子だった。それに、何やら参加したくないなぁ、嫌だなぁという意思が伺えた。
『今のところは無理して誘わなくていいし、アレンに勉強させてやってくれ。……まあ、"調停者"みたいなレベルのがいたら是非スカウトしてきて欲しいけどな』
などと冗談めかしたその言葉を思い出し、リネットは溜息をついた。
全く悪い冗談だ、と。
「紹介に預かったカーンだ。戦科は戦士、斧が主だが槍と長剣も扱える。魔法の覚えは肉体強化の下級くらいだ。冒険者等級は銀だ。見ての通り行儀が良い人間じゃねえが、それでもってトコがあるなら入りたい」
一方で設けられたスペースでは、既に発掘会は開始されていた。
カーンと自己紹介をしたのは、スキンヘッドの大男だった。
背負っていた大斧、刃だけでアレンの体が隠れてしまいそうなサイズの武器を軽々と振るい、凶暴な笑みを浮かべている。
「リネットさん、銀、って上から三番目とかじゃなかったっけ?」
「ええ、よく覚えていましたね。鋼根、金に次ぐ等級ですよ」
目の前で繰り広げられる斧使いの技とその自己紹介で語られた内容に驚いた様子のアレン。
それは目の前の豪快な冒険者の位についてだった。
「……そんな人が、わざわざ小さいギルドに入ろうとするの?」
アレンの疑問は尤もだった。
銀等級の冒険者。
それは表ざたに出来ない上失敗が許されない国家からの直接の依頼が届いてもおかしくない階級の実力である。
「ええ。先に言ったように、これはギルドの側が有望なメンバーを発掘する事に加えて、冒険者の側が将来伸びるであろうギルドを見つける場でもあるのです」
彼の目を見てみてください、と促され、その通りにアレンは武技を披露している男、カーンへと視線を移す。
未熟なアレンでは俊敏な体のその上にある表情を追い続ける事はできなかったが、自分のアピールを行いながら、しかし同時にその目は集まったギルドマスター達に順々に向けられている、というのが少し表情を追っただけでもわかる。
「ここに集まって来る方は野心家が多いのですよ。巨大ギルドの大勢の中の有望な使い手の一人、として埋もれるのでは無くて、まだ勢力の小さいギルドで頭角を表してこのギルドに我有り、と名を轟かせたい、という人が」
実際にギルドマスター達とここに来た人々がやり取りをする時間は後なのだろう。一通り自己紹介と自分の技を見せたカーンは入って来た時と同じドアを潜り帰っていく。
「わぁ……」
無数の水でできた球を宙に浮かせて操る魔法士。新しい発明品を披露し爆発させる学者。
それからも、多くの人間がそれぞれの技を見せ、帰っていく。
アレンは終止目を輝かせて興奮しっぱなしだった。
剣術、槍術、体術、その他の武術。魔法。発明品。商才。
それぞれ別の道を歩んだ強者が、己の才と磨き上げた技を惜しげも無く披露する。
まるで、サーカスを見るかのような何が起こるかわからない未知に触れる楽しみ。
路地裏暮らしで見られる技術なんて、力任せの暴力か初級魔法で超越者を気取って調子に乗るチンピラのものくらいだった。
だから、未知に満ち満ちたこの状況は、様々なものに興味深々な彼本人の性分も合わさって、これ以上無い驚きとまだ見ぬ未来への憧憬、楽しみといった正の感情が嵐のように襲ってくるかのような状態なのだ。
凄い、凄い! と周囲にうるさく思われてしまうかも、という事も忘れてただそれだけを繰り返し、腕をぶんぶんと振るうアレン。
「……あ、その、ごめんなさい」
一通り興奮しきった後、周囲の目に気付いて慌てて口を塞ぎさっと顔を伏せる。
周囲のギルドマスター達の目線が自分に集中している事に気付いたからである。
ひょっとしたら、アピールをしていた人達よりもアレンに注目しているのではないか、というくらいに。
「……少年」
迷惑をかけちゃった。周りの人達にも、一緒に来てたんだから何とかしろ、とか思われてるかもしれないリネットさんにも。
怖くて顔が上げられないアレン。
そんな彼に、まるで、周囲のギルドマスター達を代表するかのように、一人が口を開く。
声を出している人間が、俯いているアレンの視界には胴だけ映る、という形でわかる。
錬金術師のおじさんだ。さっき、冒険者のギルドマスターさん達の事を凄くうるさそうに見てた。
見るからに騒ぐのが嫌いそうな人だ。怒られる。もしかしたら追いだされるかも。ごめんなさい。
アレンが目をぎゅっと瞑り謝罪を声にしようとした、瞬間。
「ごめんなさーい! 遅れちゃった! もう始まってるよ、急いで、クー!」
何故か謝罪は別の方向から訪れた。
快活で大きな声が、アレンとリネットが入って来たギルドマスター用の入口から響いてくる。
アレンを含めたその場の全員の視線が、その方向に掻っ攫われていく。
「もう終わっちゃった? 席ってまだあるかな?」
「お師様、最初から席は指定でしたよぅ……」
きびきびとした足取りで席を見回して、アレンの隣の二つが空いている事に気付き良かったね座れるよ、と隣の弟子に笑いかけるのは、ここに集まるギルドマスターからしてみればまだほんの子どもだ、と思われるであろう少女だった。
胴のみに装着した軽装鎧に、腰に差されたのは一本の薄刃の長剣。若草色の長髪が、歩く速さも合わさりまるで風そのものかのようにたなびく。
そんな少女を姿に似合わぬ敬称、師と呼びながら息を切らしぎみに追いかけるのは、小さな女の子だった。アレンと同年代だろうか。
「あ、お隣、失礼しますね」
「あ、おう……」
この季節では少し熱いだろう、羊を彷彿とさせる膨らんだコートのような衣服に包まれたその女の子は、師と呼んでいる少女が椅子に座った事にほっとしながら、自身もその隣、アレンの横の席に座る。
その際にアレンに向けて入れられた断りに、アレンはどう反応していいのかわからず勢いで返答する。
これまで育ってきた環境の問題で同年代の女の子、それも礼儀が正しい子がおらず、対応のパターンが脳内にそもそも存在しなかったのである。
「あら、アーノルドさん! お久しぶり! 娘さんの調子はもう大丈夫?」
「ええ。貴女のおかげでもうすっかり良くなりました」
その横で、座るや否や知り合いを見つけたのか少女は近くのギルドマスターに話しかける。
対象は、先ほどアレンに声をかけようとしていた錬金術師の男だった。
アーノルドと呼ばれた彼は、先ほど白い目を向けていた、おしゃべりをしていたギルドマスターと大して声量は変わらない少女に対して穏やかで友好的な笑みを浮かべる。
「いいのいいの! 困った時は助け合いでしょ? それよりも、お話の途中だったんじゃない? えーっと、こっちの男の子に」
どうもこんにちは、とリネットと互いに挨拶をしながら軽く頭を下げ、少女はアレンに目を向け、次いでアーノルドへと再び向ける。
「ああ、そうだ。……少年」
流れで立ち消えになりそうだったが、再びやってきた。
アレンの目に不安が映る。言わないと。謝らないと。もううるさくしません、って。
まるで口が縫い合わされたかのように声が出ず、アレンの言葉は間に合わず、先にアーノルドが口を開き。
「君、錬金術の道を志すつもりは無いかね?」
「……へ?」
想定外の言葉に、出かかった謝罪毎、固まった。
「これまでの君の様子を見るに、どうも隣の女性のギルドの徒弟なのでは無いかと思ってね。しかし、戦士を志すには歳を抜いて考えてもまだ筋肉の付き方がそれ用の特訓をしていない様子だ。魔力回路や魔力神経にも強化を施しているような痕は無い。つまり、まだ進むべき道を決めかねているのではないか、と思ってね。いや商人という線は外見からはわからないが」
「え、あの、その」
まるでまくし立てるような口調で語られる分析に、アレンは硬直こそ解けたが上手く返答する事ができない。
「まーたアーノルドが始めたよ! どう見ても変質者だぞそれ!」
「おいおい、俺がツバ付けとこうとしたのに先取りはずりーぞ!」
「この錬金術馬鹿、そんなだから嫁さんに逃げられるんだぞ!」
瞬間、周囲からブーイングの嵐がアーノルドに向けられる。
同時に、アレンは気付く。先ほどから自分に向けられていた目は、それを代表したアーノルドの言葉は。
子どもである彼を許容し見守る大人の、そして隙あらば自分の道に引きずり込もうとする、悪い大人のものだったのだと。
「アレン君、覚えておくといいです」
突然喧騒の中心になって混乱するアレンに、リネットは他の熱狂とは違う穏やかな調子で語り掛ける。
「ギルドは、正直かなり大きくならないと儲かりません。パーティ、って形の方がよっぽどお金が入ります。研究者や商人なら、大きい組織の下に付いた方がよっぽどいい。それでも小さくてもギルドマスターに拘って何かを成すために突き進む、なんて人達は」
周囲を見回して、全く本当に困った人達です、と柔らかく笑って。
「きっと、君と何も変わらない、夢を追いかける子どもなんです」
だから、貴方が迷惑をかけたとか、ここでは気にする事は無いですよ。少なくとも今回は。
繋ぐリネットの言葉に、アレンはぽかんとする。
「あのー、最後の一人なんですけど、紹介してもいいですかぁー?」
ただ、取り残された司会さんには終わった後で心から謝ろうと思ったアレンであった。
「ああの、その、よろしくお願いします」
一度場が整い、各ギルドマスターが席に付いた後、発掘会、その最後の一人の紹介が始まる。
「む……?」
「へぁ?」
「ほえ?」
堂々たる態度、俺がギルドに入ったら百人力だ! という調子で入場してきたこれまでの人間と違い、ドアに身を隠し何度もきょろきょろと場に集まった人達を見回し、一旦引っ込んで。
そんな、弱気な態度の後、その人物は姿を現した。
はっきりと皆に見える場所に立つ姿を見て、アレンともう一人、隣に座る女の子以外の全員が唖然と、それこそ先ほど突然別ギルドに勧誘されたアレンと同じような表情を浮かべる。
理由は、ここで自分を売り込みに来る人間としては異例な、弱気な態度のせい……では無かった。
いや、確かに場違いな態度も理由の一つではあるのだろうが、もっと大きな要素が存在している。
「黒髪……?」
リネットが呟いた言葉をアレンが拾い、疑問として頭の中に浮かべる。
確かに、目の前の姉ちゃんと同じかちょっと年上くらいのこの女の人は黒色の髪をしている。
でも、だから何だと言うのだろう?
「へ? え、えっと、じゃあ、得意技とかどうぞ!」
司会さんも知らなかったのか困惑しながら、先を促す。
「わ、わわ、わた、私、宮本沙耶、って言います! お手伝いとか、何でも、はできないけど頑張ります、特技……え、特技? 読書……あっ違うこれ趣味!」
「……」
「アレン君。君に、教えるべき事を忘れていました。少なくともこの大陸全土において、黒の髪を持つ人間は二種類」
何だ、これ。それが、この場のギルドマスター達の共通認識だった。
中小ギルドにおいて求められるのが即戦力であり、野心を持ったその即戦力足り得る人間が足掛かりにできるのが中小ギルドだ。両者はその暗黙の了解の上でこの会に参加する。
だが、目の前のミヤモと名乗った少女……戦いにおいてはズブの素人だ。
そのように、体の動きや体形から冒険者ギルド、特に己自身が戦士を務めるギルドマスターは読み取った。
かと言って、錬金術師、でも無いだろう。同業者には嗅ぎ取れる混合剤、と呼ばれる錬金術師ならば誰もが大量に作成する初歩の魔法系触媒の匂いが一切しないからだ。
魔法士にしても、魔法の補助に持ちいるための杖や余剰魔力の自然放射による被探知を防ぐための術式が仕込まれた衣服の類といった装備も持っていないようである。
商人だとすれば自分を売り込むという商売の場でこのような態度の時点で致命的、に片足を突っ込んでいるだろう。
何かに長けている様子では無い。ならばこの子は、ここに何をしにきたのだろうか?
「あ、特技、特技あります! ギガファイヤー!」
気付かなかった。その瞬間まで、気付けなかった。彼らは新たな戦力のスカウトと同時に、まだ見ぬ強者が何を見せてくれるのか、という楽しみでここにやって来ている。
そのためいきなりタネを割るような興ざめなマネはしない。つまり、使用する魔法や魔力の量が事前にわかるような魔力探知系を使わない。だから、何が起こるのかその瞬間まで想定していなかった。
そんな楽しみを抜きとして分析を大きな理由としていた、リネットたった一人を除いて。
「人外の魔力量を持つ"魔王"か魔法の才に乏しい"他世界人"……そして」
ごく細い赤の線が一条、手の平から天井に向けて放たれる。
瞬間、狭いドームの中を炎を伴った嵐が吹き荒れた。
足元のレンガが剥がれ、瞬間的に粉々となり、出入り口の閉じられたドームという閉鎖空間の中を暴れまわる。
「ど、どうでしょー……えーっと、あの」
破壊の嵐が終わった後、そこに立っていたのは各々の手段で余波から非戦闘員と己の身を守ったものの各々消耗した様子のギルドマスター達。
「もしかして、何かやっちゃいましたか?」
無自覚では無く、本当に悪い方向に何かをやらかしてしまった事を悟り、でも逃げ出せるだけの体力は無いのか薄笑いを浮かべながら立ちすくむ少女、サヤ。
ラルフ君、二度と冗談は言わないでください。貴方の冗談は本当になる時があるようです。
怒りと焦りが混じった様子で、遅れて入って来た少女にアレンと一緒に守られたリネットは冷や汗を流し、同時に。
「"調停者"。"他世界人"にごく稀に現れる変異体です。……この国では、問答無用で"魔王"と判定される力を持った、いいえ、持ってしまった」
この少女が、一体どのような存在なのかをできる限り簡潔にアレンへと呟くように説明するのだった。
観覧ありがとうございました!
ラルフの主人公の座が危ういような気もしますが、アレンがどのような道に進むのか、その成長も拙作の見どころの一つという事で……