それでも、応答はありませんでした
「応答してください。応答してください」
無人の空間でした。人なんて居ません。勿論、人どころか生物さえも存在していません。故に、音が発生するわけがなく、沈黙だけがそこにありました。
「応答してください。応答してください」
無音の空間でした。音なんてありません。勿論、そんな所に生物が居るわけがありません。故に、人が存在する訳がなく、沈黙だけがそこにありました。
「誰でも良いから。応答してください」
解ってくれましたか、これが現実なんですよ。どんなに並び替えても、無から有は生まれませんでした。数学は、並び替えると応答が変わりました。語学は、並び替えても応答が変わりませんでした。これを見て理解できたと思いますが、きっと理解できなかったと思います。だって、応答が変わりませんでした。零という数字でした。
数字は要らないと、応答しませんでした。無人でした、無音でした。ただ、沈黙だけがそこにありました。それでも最善だと思っているのです。これ以外の表現の方法があるとしたら、それを選ばないでしょう。意味が無い訳がないのです。ここに数字を出している事も、応答がありませんでした。応答がありませんでした。
「応答してください。応答してください」
嘔杜してください。拗騰してください。壓謄してください。甌痘してください。邑偸してください。鞅嶌してください。押灯してください。応答してください。
それでも、応答はありませんでした。